2022年 ジェネシス招待

歩いて回るのが先決 タイガー・ウッズは復帰時期を明言せず

2022/02/17 07:07
ホスト役を務める「ジェネシス招待」の会見に出席したタイガー・ウッズ

◇米国男子◇ジェネシス招待 事前情報(16日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

昨年2月にカリフォルニア州で自動車の単独事故を起こし、右足などに大けがを負ったタイガー・ウッズが会見に出席した。自身の財団「TGR」が運営する招待試合のホスト役として登場。将来的にツアー競技に復帰する意思を示した一方で、時期は明言しなかった。

ウッズの事故は昨年2月23日。今回と同じようにホストを務める本大会最終日の2日後だった。手術を経て歩けるようになり、「本当に幸運だった。(切断して)なかったかもしれない足があるんだ」と改めて執刀医らに感謝した。

春先以降、自宅のあるフロリダ州でリハビリに励み、昨年12月にはツアー外競技の親子大会「PNC選手権」に長男のチャーリーさんと出場した。“復帰戦”の結果は2位。一方で、注目されるツアーへのカムバックについては白紙の状態が続く。

「またプレーすると言いたいが、いつになるかは僕も知りたいところだ。制限された中でのゴルフしかやっていない。チップやパット、ショートアイアンはうまく行っても、ロングゲームはまったく何もしてない。PNCのときと同じで、今も歩くことが、僕が取り組むべきことなんだ」

カートでのプレーならできるが…

親子大会は2日間競技で、ほとんどの移動をカートに頼ってプレーした。「週末に戦車(カート)に乗って戦うなら簡単だ。ボールを打って、飛び乗ったカートを運転して、降りてクラブを握って次のホールに行く。それならば、もっとも長く歩くのもグリーンを行き来するときだろう。それならできるが、コースを歩いてプレーすることとはまったく違う」。ツアー競技となれば、期間中には試合の4日間のほかにも、練習日やプロアマ戦もあり、すべてを歩いて回るのは現段階で難しい。

事故当時は腰痛のため戦列を離れていた時期で、最後にツアーでプレーしたのは2020年11月の「マスターズ」。ウッズは「まだ道のりは長い」と言った。「時間がかかるし、腹立たしいのはタイムテーブルがないこと。良くなっていることは間違いないが、僕が望んでいる早さではない。年齢のこともあるしね」

PNC選手権の後、ウッズは昨年12月に46歳になった。厳しい時間が続くが、「希望があるかと言えば、イエスだ。去年は本当に大変だったところ、また息子とプレーできたことで希望がわいた」と前を向いている。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/桂川洋一)

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