J.スピースが史上最高QBブレイディ引退への思い吐露
◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 事前(1日)◇ペブルビーチGL(6972yd、パー72)、スパイグラスヒルGC(7041yd、パー72)、モントレーペニンシュラCC(6957yd、パー71)
史上最高QB(クォーターバック)と称されるNFLバッカニアーズのトム・ブレイディが現役引退表明したことを受け、同じ「アンダー・アーマー」のアンバサダーでもあるジョーダン・スピースが会見で、偉大なアスリートとの関係やその教えについて言い及んだ。
オーガスタナショナルGCで何度かラウンド、アンダー・アーマーを通じてボルチモアへ行ったり、電話で連絡を取り合うなど親交を深めてきた。怪我によるスランプを味わったスピースは「彼は物事がうまくいっていない時に助けてくれただけでなく後押ししてくれて、うまくいっている時はもっと前に自分を押し出す方法をアドバイスしてくれた存在。本当に悪い状況の時に電話ができる数少ない人でもある」と信頼を寄せてきたという。
人と人がぶつかり合う激しい競技で44歳まで現役として活躍してきたブレイディについて「彼は本物のプロスポーツ選手。(あの年齢で)プレーをしている、そのレベルの高さに驚いた」と称賛。「彼は家族と一緒にいることを優先すると言っているし、そうなるだろう。(トレーニングや練習で)自分が望む量を毎週こなせていない、と言っていたように思う」と引き際の心情を察した。
スピースは、ブレイディが著したキャリアを長く維持するための信条が書かれた『TB12メソッド』を読み返しているという。「アスリートに必要なのは準備だけでなく回復するための方法で、重いウェイトを持ち上げれば強くなる、もっといいパフォーマンスが出せるといったスポーツの考え方を変えた。ゴルフのように長寿がカギとなるスポーツでは彼から学ぶことはたくさんある」と話した。
プロアマ戦として伝統のある今大会。ブレイディの名前はないが、2014年に出場した際は崖っぷちからボールを打とうとして、それを見ていたチーム関係者が肝を冷やしたというエピソードもある。また、タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンの世紀の対決として2018年に始まった「ザ・マッチ」では2020年5月の第2弾と21年7月の第4弾にいずれもミケルソンとタッグを組んで出場している。