相性抜群のトリーパインズGCに帰ってきたジョン・ラーム

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前情報（25日）◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース（7765yd、パー72）、ノースコース（7258yd、パー72）

2017年の本大会で記念すべきPGAツアー初優勝を飾ったコースが、ここトリーパインズ。昨年の「全米オープン」で待ちに待ったメジャータイトルを初めて手にしたのも、トリーパインズ。ちなみに、ケリー夫人にプロポーズしたのもコースがある地域のラ・ホヤだった。ジョン・ラーム（スペイン）にとって当地はキャリアにおいて外せない特別な場所だ。

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太平洋岸のサンディエゴエリアは「家族も大好きな場所で、スイングコーチも最近までここに住んでいたから、しょっちゅう来ていた」というお気に入りの土地。「ファーマーズインシュランスオープン」では5年前に初勝利を挙げたほか、直近3年でいずれもトップ10を外していない。「コースの近くを通るたびに、チャンスがあったのに勝てなかったときのほうを思い出すんだ」と相性の良さに胸を張る。

“ゲン担ぎ”は「とくにない」ものの、毎回必ず訪れるのがコースから自動車で10分ほどのところにある、すし店だとか。「僕の経験では一番のおすしだ。東京（五輪）には行けなかった（新型コロナウイルス感染のため）けど…、引けを取らないと何人かから聞いたよ」

今年は当週の日曜日（30日）にアメリカンフットボールリーグ（NFL）のカンファレンス決勝が開催されることから、テレビ放送のバッティングを防ぐため1日前倒しにして水曜日（26日）に開幕。前週の「ザ・アメリカンエキスプレス」で決勝ラウンドをプレーした選手は調整期間が中2日となる。

ラームもそのひとりで、最終日の夜にキャディと一緒にカリフォルニア州内を車で走り抜けてきた。異例のスケジュールにも「正直に言って、普段と同じようなルーティンに感じている。さほど違いはないよ」と頼もしい。（カリフォルニア州ラ・ホヤ／桂川洋一）