2022年 セントリートーナメントofチャンピオンズ

33アンダーでも「驚かない」 世界No.1のラームが考える記録と敗因

2022/01/11 08:13
最終日はボギーなしの7バーディ「66」で回ったが、優勝には届かなかった

◇米国男子◇セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日(9日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)

世界最高峰のツアーながら、2022年の初戦で3選手が72ホールを通算30アンダー以上で回った。そのひとり、通算33アンダー2位で終えたジョン・ラーム(スペイン)はロースコアを出したことに「I’m not a surprise(驚かないよ)」とあっけらかんと言ってのける。

これまで72ホールを回って30アンダー以上を出した選手はアニー・エルス(2003年メルセデス選手権/31アンダー)、ジョーダン・スピース(2016年ヒュンダイトーナメントオブチャンピオンズ)、ダスティン・ジョンソン(2020年ザ・ノーザントラスト/30アンダー)の3人。カパルア以外で到達したのはジョンソンのみだった。

優勝したキャメロン・スミス、2位のラーム、3位のマット・ジョーンズ(ともにオーストラリア)との差はいずれも1打で、「(後続に)差をつけてのスコアではないから、記録としてはちょっと不思議な感じ」と、これまでの大差をつけてマークした記録とは一線を引いた。

スコアを伸ばしきれなかった前半を反省した

スコアが出た一番の理由に「風」を挙げる。「風速20マイル(8.94m/s)のなか20~26アンダーを出す人たちが、風がない時にどうなるのか。しばしば突風が吹いて10マイル(4.47m/s)ぐらいになるときもあったと思うけど、その差じゃないかな」

そんななか、敗因として思い浮かべるのは、第3ラウンドの4番で右サイドに外してアンプレアブルにした1打や最終ラウンドの1番で3mのパットを沈められなかったミスショット。「今日に限って言えば、もっといいショットが打てたかもしれない瞬間はいくつもある。5番(パー5)はバーディだけどイーグルのチャンスはあったし、6番は80ydの2打目をグリーンに乗せるべきだった」

1打追いつけずに勝てなかっただけに悔しさが残るが、4日間で奪ったバーディ数はツアー記録トップタイの32個。世界ランキング1位の座も保持し、「正しい方向に動けている。アイアンショットも良く、アキレス腱ともいえるパッティングもうまくいっている。この調子でもっともっと優勝のチャンスをつかめるようにしたい」と話した。(ハワイ州カパルア/石井操)

2022年 セントリートーナメントofチャンピオンズ