シャウフェレは巻き返しへ「これじゃ勝てない」
2021/10/22 07:03
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 初日(21日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7041yd(パー70)
首位と7打差のイーブンパー29位スタートとなったザンダー・シャウフェレは、インタビューエリアに入った瞬間から思考が切り替わっていた。「早く(インタビューを)終わらせて、ボールを打ちにいきたいね」。気持ちはすでに練習場へ向かっていた。
マスターズ、東京五輪と大舞台で松山英樹と最終日最終組を回り、日本のファンにもその実力とキャラクターが浸透。日本育ちの母、都内在住の祖父母という家族のルーツも親しみを抱かせ、松山、C.T.パン(台湾)との3サムは詰めかけた4468人のギャラリーの大多数を引き連れた。
「みんなが僕らがここにいることを喜んでくれたと思うし、僕らもみんながここにいることがうれしかった」。金メダルを獲得したオリンピックは無観客だった分、日本のファンの前でプレーできる幸せを感じたという。
同組2人の伸ばし合いを予感させた序盤。1番、3番(パー3)と先にバーディパットを沈め、松山も決める展開が続いた。5番(パー3)も獲って一歩前に出たが、折り返しの9番では同じグリーン右手前のバンカーから完璧なセーブを見せた松山に対し、ボギーをたたいた。
さらに後半だけで3ボギーを喫して後退。「最後の12ホールのような打ち方じゃ勝てない。練習場で何か(きっかけを)見つけないといけない」と表情を引き締めた。オリンピックに続く日本での連勝へ立て直しを急ぐ。(千葉県印西市/亀山泰宏)