2021年 フォーティネット選手権

データは良くなっても… 松山英樹は6打差「流れに乗れない」

2021/09/18 11:47
松山英樹はシーズン開幕戦を17位で決勝に進んだ(Meg Oliphant/Getty Images)

◇米国男子◇フォーティネット選手権 2日目(17日)◇シルバラードリゾート&スパ (カリフォルニア州)◇7123yd(パー72)

初日と同じ4バーディ 1ボギーの「69」でも、内容は別物だった。前日11ホールで成功したフェアウェイキープは8ホールに。「きのうより少しショットが良くなかった」。松山英樹はわずかでも復調したグリーン周りからのプレーで耐え忍んだ。

スタートから4ホール続けてタップインでパーを拾った。グリーン上でのストレスは少ないようで、それはバーディがなかなか来ないことも意味する。前半15番(パー3)で第1打を左のバンカーに入れ、グリーン面が下りになる2打目を寄せられずボギーを先行させた。

スコアを伸ばし合う展開で、痛手になったところから挽回した。続く16番、18番とインコースの2つのパー5でバーディを決めた。下りの5mを流し込んだ後半3番で3つ目。5番(パー5)は花道からの3打目でグリーン手前に切られたピンに対し、直前に別のウェッジに握り替えてピンそば30㎝につけた。「今の状態では(ボールを)上げてもなかなかうまくいかない。練習ラウンドで、あそこからはクッションと決めていた」と調子の見極めもカギになった。

前日に投入したスコッティキャメロン製のマレット型パター。1ラウンドごとのパット数は「33」から「27」、ストローク・ゲインド・パッティングも「-1.148」が「+0.546」へと数字上は良くなっても、手応えは別物。

「チャンスもなかったが、パッティングが入ってくれないので流れに乗れない」。パーオンしたホールが17から12に減り、グリーンの外から寄せた場面が多かっただけに、バーディを奪えなかった方に目が行く。

早朝のスタートとなったこの日は、練習からベストを脱いでポロシャツ姿になったかと思えばセーターを着こみ、コーディネート事情がせわしなかった。「最近は暑いところでしかやっていなかった。(厚着は)涼しかった(6月の)全米オープンくらいですかね。寒暖差がすごい」と新シーズンの開幕戦で秋の訪れも感じるところ。

順位は24位から17位に上がり「悪くない位置」と言う一方で、首位との差は4打から6打に広がった。「グリーン上が思うようにいかないのが苦しいけど、切り替えてやっていけたら。あした伸ばさないとチャンスはない」。トップだけを見据えて調整を続けた。(カリフォルニア州ナパ/桂川洋一)

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