3アンダーでも後退の伸ばし合い 松山英樹は週末の爆発をノルマに
◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 2日目(27日)◇ケイブスバレーGC(メリーランド州)◇7542yd(パー72)
松山英樹は1イーグル4バーディ、3ボギーの3アンダー「69」と伸ばしながら、7位から暫定15位に後退した。
PGAツアー初開催のコースで初日はジョン・ラーム(スペイン)ら3人が「64」で回り、2日目もブライソン・デシャンボーが「60」を出した。日本人としてこの舞台のレベルの高さを誰よりも知る松山だからこそ、伸ばし合いは想定内。「このスコア(3アンダー)は別に普通です。トップが1日10アンダーとか出ている状況だったら、このスコアは納得できない」と言った。
2番(パー5)のビッグプレーもチャージには結びつかなかった。残り256ydから5Wを振り抜き、ボールはピンに向かって一直線。1m強に2オンして悠々とイーグルを先行させた。313ydのパー4となる5番も林越えの高さを出して1オンに成功し、2パットのバーディ。6番のボギーも、7番でグリーン右奥からチップインバーディをねじ込んで取り返した。
後半に入って安定感を増したティショットだが、「きのうに比べたら、アイアンもブレている」。14番ではフェアウェイからのセカンドがグリーン右手前の傾斜をこぼれ、15番も10mのバーディパットを残す2打目にフェアウェイの真ん中でガックリと肩を落とした。
グリーン上も決して悪くないフィーリング通りとはいかず、もどかしさが募る。17番(パー3)では5mのバーディパットが惜しくも外れ、18番も2mがカップ手前で左に切れてボギーフィニッシュとなった。
首位デシャンボーとは8打差。上位争い生き残りへ「絶対に5アンダー以上は出さないといけない。明日だけじゃいけないんで。明日あさって、どっちも(ロー)スコアが必要なんで、良いゴルフをしたい」とノルマを課して自らを鼓舞した。(メリーランド州オーウィングスミルズ/亀山泰宏)