松山英樹は5カ月ぶり予選落ち 「切り替えて」プレーオフシリーズへ
◇米国男子◇ウィンダム選手権 2日目(13日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7131yd(パー70)
最終9番、6.5mを沈めて上がり5ホールで3個目のバーディとした松山英樹は硬い表情を崩さず拍手に応えた。通算2アンダーは、午後組のプレーが残るこの時点でカットラインに1打及ばない。「(通過は)ないですね」ときっぱり。3月「ザ・プレーヤーズ選手権」以来となる今季4度目の予選落ちを受け止めた。
「69」の初日から巻き返しが必要なラウンドは、ショートパットを外した12番(パー3)でボギーが先行。14番でもフェアウェイからのセカンドをグリーン右手前のバンカーに突っ込んで、スコアを落とした。
続く15番(パー5)で大ピンチを迎え、集中力が研ぎ澄まされた。ティショットを左のネイティブエリアに入れ、1罰打を加えて深いラフにドロップ。レイアップした後の4打目も152ydを残していたが、ここからペタピンにつけるスーパーショットでパーセーブした。
ウェッジショットを絡めて最初のバーディを奪った17番を含めて上向く気配を感じさせた時間にも、「(良くなった感覚は)全くないです」と首を振る。「東京五輪」、「WGCフェデックスセントジュード招待」と太平洋を横断する長距離移動も含めた3連戦目。疲労や厳しい暑さとも闘いながら、試合だから試せること、向き合える課題もあった中で「もともとの状態が悪いから、こういうことになる」と感情を飲み込んだ。
週末を前にして、意識を次戦「ザ・ノーザントラスト」(ニュージャージー州リバティーナショナルGC)に向けた。「休みが増えたと思って、切り替えてやれれば」。年間王者の栄冠とビッグボーナスをかけたプレーオフシリーズ。レギュラーシーズンで結果を出した選手には、まだまだしびれる戦いが残っている。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/亀山泰宏)