松山英樹が金メダルへ意欲 人生を変えた地・霞ヶ関で「また変われたら」
◇東京五輪 事前情報(27日)◇霞ヶ関CC東コース(埼玉県)◇男子7447yd(パー71)
松山英樹と星野陸也のチームジャパンが、開幕を2日後に控えた火曜日に公式会見を行った。松山にとってここ霞ヶ関CCは2010年「アジアパシフィックアマチュア選手権」を制して、初めて「マスターズ」へと羽ばたいていった思い出の地。日本人初の「マスターズ」チャンピオンとして凱旋し、日本代表として出場する自国開催のオリンピック競技を前に抱負を語った。
――今の心境は?
日本でやるオリンピックにプレーヤーとして出られることは最初で最後だと思うので、その中で選ばれてプレーできることはすごくうれしい。3週間前にコロナになって、ここに立てるかという不安はあったけど、ここに来られて良かったと思う。
――新型コロナウイルスに感染して、どれだけ困難だった?
10日間くらいずっと陽性が出続けたので、自宅でゆっくり体調を戻すことを考えて過ごしました。その間は練習もできなかったし、本格的に練習をし始めたのは日本に帰ってきてからなので、ちょっと調整は遅れているけど、今日明日でしっかり準備をして良い成績を残したい。
――陰性が出ときはどれだけうれしかった?
(コロナに)かかったときの数字が結構ひどかったみたいで、10日間で(陰性が)出るって言われなかったので、10日目で陰性が出たときはすごくうれしかったし、ゴルフができる喜びをすごく感じました。
――五輪とメジャー大会はどう違う?
初めてのオリンピックなので、スタートのときにどういう気持ちになるかわからないけど、今まで通り全力で集中してがんばれたらと思う。
――霞ヶ関CCへの思いは?
11年前のアジアアマで優勝してマスターズに行き、今年マスターズで優勝できた。“自分が変わった場所”じゃないけれど、本当に思い出のある場所なので、今回のオリンピックでも良い成績を出して、また変われたらなと思う。
――「マスターズ」を勝ったことで、よりプレッシャーは増している?
マスターズ以降、なかなか思うような成績が出せていないので、そういう意味ではちょっと不安もあるけれど、すごく楽しみなオリンピックになると思う。全力で頑張ってよい結果を残したいです。
――他の競技と比べて、ゴルフはメダルを獲るのが難しいと思う?
メジャーと違ってその国のトップしか出てこないので、難しいといえば難しいかもしれないけど、逆にメジャーのように150人の中でトップを争うのと、60人の中でトップを争うのでは確率も変わってくると思うので、しっかりと金メダルを目指して頑張りたい。