ドライバーが壊れても バッバ・ワトソンは294ydドライブからバーディ
◇米国男子◇トラベラーズ選手権 2日目(25日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6841yd(パー70)
バッバ・ワトソンに1Wが破損するハプニングがあった。後半2番、第1打で得意のフェードボールを放つと、シャフトからヘッドが外れて近くにコロリ…。「暑かったり寒かったりした影響で取れちゃった。割れたんだか、壊れたんだか」と苦笑いした。
このティショットが294yd先のフェアウェイをとらえてしまうから驚きだ。さらに残り52ydの第2打をピンそば2mにつけてバーディを決めた。
ティイングエリアの近くで同組や後続の組の選手、キャディ、ギャラリーにケガはなく一安心。「ボールがどこに行ったか誰も気にしなかった。ヘッドに気を取られて。ぶつけるとしたら、(後ろの組の)ブルックス・ケプカだったけど、狙いが甘かったね」とジョークを飛ばした。
Broken driver. Great drive. 😯@BubbaWatson with something you rarely see. pic.twitter.com/fdjDvUbBTa
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2021年6月25日
以前2015年に韓国で行われた「プレジデンツカップ」でもティオフ直前の練習場で同じ出来事があったという。この日は破損の直後、スタッフがスペアの1Wを取りにワトソンの車に走った。次の3番の第1打は3Wで打ったが、グリーンで交換してその後は事なきを得た。5番(パー3)から3連続バーディを決めたのがその証拠でもある。
2日連続の「66」で通算8アンダー。首位のジェイソン・デイ(オーストラリア)に1打差の2位で決勝ラウンドに進んだ。42歳になったワトソンにとって、この大会は2010年のPGAツアー初優勝を含め、3勝をマークした特別なゲーム。「父の目の前で初めて勝ったんだ。この土地やコミュニティは僕たち家族にたくさんのことをもたらしてくれた。みんなが応援してくれて力が湧いてくる」。2018年以来のツアー優勝にはうってつけの場所だ。