2021年 トラベラーズ選手権

「久々に気持ち良いラウンド」小平智はイーグル奪取で首位スタート

2021/06/25 11:03
首位発進の小平智は好ショットを連発(Michael Reaves/Getty Images)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権 初日(24日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6841yd(パー70)

シーズンも終盤に差し掛かったリーダーボードの最上段に小平智が陣取った。前半からバーディを立て続けに奪い、5アンダーとして迎えた後半2番。残り81ydの2打目は「ティショットも完璧で、セカンドも(チャンスに)ついたかなというショット」がカップイン。「入ったのが歓声で分かった」というイーグルが首位発進を後押しした。

終盤8番(パー3)のボギーで単独トップこそ逃したものの、キャリアベストに並ぶ堂々の「63」をマークした。午後のプレーで「最初からすごく流れも良く、その後も続いてくれたので久々に気持ちいいラウンドになりました」と終始リズムは軽快だった。フェアウェイキープ失敗は4ホール、パーオン失敗は3ホールだけと安定したショットから好パットを連発。前半の3連続バーディとなった16番(パー3)では9mを流し込んだ。

出場権のなかった前週「全米オープン」明けとはいえ、ポイントレースのトップを走るパトリック・カントレーをはじめ、ブライソン・デシャンボーブルックス・ケプカダスティン・ジョンソンといったタレントを抑えた格好だ。

2018年4月の「RBCヘリテージ」優勝でつかんだシードの最終年は、ここまでフェデックスカップポイントランキング149位。出場権を確保するためにはまず125位のボーダーラインをクリアする必要があるが、直近3大会でいずれもトップ20に入って5月初旬までに182位だったランクを上げてきた。

「最近の試合がすごく良くて感じも良かったので、いいゴルフができるかなと思っていたが、ここまで伸ばせるとは思っていなかった」と手応えと驚きが入り混じる。残り3日は来季の職場をかけた戦いとしても大いに力が入る。

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