2009年 全米プロゴルフ選手権

タイガー15回目の勝利まで18ホール!雷雲、そしてライバルを蹴散らすか!?

2009/08/16 10:35
14番でチップインバーディを決め、渾身のガッツポーズ!

第91回「全米プロ選手権」の第3日目、4打差をつけて単独トーナメントリーダーのタイガー・ウッズは、午後1時40分にティーオフ。前日と同じように強い風が吹いた天候は夕方に少し崩れ始め雨が降ってきた。

タイガーは2バーディに対し1ボギーという一日となりスコアは1アンダー「71」。通算8アンダーと伸ばすものの、2位グループとの差は4打差から2打差と縮まった。残すは明日のチャンピオンシップサンデー18ホールとなる。

プレー後のTVインタビューでタイガーは「今日は我慢強くプレーする1日だった」と振り返った。「コースはもう少し難しいセッティングになると思っていたがそうでもなかった。リーダーということもあり用心深く控えめにプレーをしてしまった。ミスとしては4番ホールでの3パットがひとつあったが、全体的には充実していたと思う」と語った。

タイガーは初日と2日目のパー5で5個のバーディを奪っていたが、3日目はティショットでラフやバンカーに捕まるケースが多くパー5でバーディを獲ることができなかった。バーディとしたのは2番と14番ホールのみ。2番では2打目をピン左奥2メートルに寄せることに成功。14番(314ヤード設定)ではグリーン傍のカラーの部分からサンドウエッジの歯の部分でボールを転がし、見事6メートルの3打目を沈めてバーディとしていた。後半の13番あたりからはティショットでスイングリズムが速くなり左サイドが伸び上がる悪い癖が出てしまったが落ち着いたグリーン周りのタッチでパーをセーブしていた。

タイガーは公式インタビュー会場で、明日はもちろんいいプレーが必要となるが天気次第で状況も変わってくるだろうと話していた。そして「雨が降ればグリーンも軟らかくなるしフェアウェイも広く使えるはず。グリーンが軟らかくなると積極的にピンを狙えるようになるだろう。明日どれぐらい天気が崩れるかどうかは分からないが大会を(明日中に)終えることができればいいと思う」と説明した。

タイガーも心配していた問題の天気は、今夜から明日の午前中までが雷雨の予報がでている。夜の雨量次第ではバンカー整備で時間がかかる可能性も高く、ミネソタ州の落雷はアメリカの中でも最も危険な州とされている。今回開催コースとなるヘイゼルティンナショナルでは1991年の全米オープン開催時に落雷事故があった。1組スタート時間は7時36でタイガーがスタートする最終組は午後1時45分。日照は午後8時15分頃までということなので3時間以上中断があると勝負は月曜日まで持ち越しとなってしまう。メジャー競技の最終日というプレッシャーに加えてプレー中断という可能性もあり、忍耐力が問われる最後の18ホールとなるだろう。

ご存じの通りタイガーはこれまでメジャー優勝の14勝すべてを3日目のリードをキープして逃げ切り優勝をとしている。タイガー伝説が続きメジャー優勝数を【15】に伸ばすことになるのか?追撃してくるのは2打差のY.E.ヤンパドレイグ・ハリントン、そして4打差にヘンリック・ステンソンルーカス・グローバーがいる。特にメジャー優勝3回のすべてを逆転で制覇しているハリントンはタイガーと同じ組ではなく、ひとつ前の組でプレーすることになるので要注意だろう。

★ラウンドデータ
・スコア:71(36-35)1アンダー
・フェアウェイキープ率:64.28%(14ホール中9ホール)
・パーオン率:61.11%(18ホール中11ホール)
・合計パット数:28パット(3パット1回)

・バーディ:2ホール
・パー:15ホール
・ボギー:1ホール

・パー3:通算1オーバー
・パー4:通算2アンダー
・パー5:通算イーブンパー

2009年 全米プロゴルフ選手権