星野陸也は「ボギーを打つ勇気」を持って週末へ
◇メジャー第5戦◇全米オープン 2日目(17日)◇トーリーパインズGCサウスC(カリフォルニア州)◇7652yd(パー71)
初日に残した4ホールに、第2ラウンドを加えた計22ホールをこなした2日目の星野陸也。再開後の第1ラウンドは2バーディを奪って通算2アンダーとしたものの、第2ラウンドは4バーディ、5ボギー1ダブルボギーの「74」で通算1オーバー21位へ後退。「後半、急に微妙な計算が合わなくなってショットがぶれ始めて、苦しい展開になってしまった」と、メジャー仕様の過酷なコースセッティングに、ホールアウト後は疲労の色を隠せなかった。
早い時間は順調なゴルフだった。前日残した3mのパーパット(6番)は、スタート前のパッティンググリーンで予行演習した効果もあり、きっちり沈めてパーセーブ。8番、9番と連続バーディで再開後の第1ラウンドを締めくくった。
直後の第2ラウンドも、2番でダブルボギーが先行したが、3番(パー3)、6番、8番(パー3)とバーディを重ねて、一時は首位に迫る通算3アンダーまでスコアを伸ばした。だが、流れが変わったのは後半10番。ラフからの2打目、そして3打目と「ラフの抵抗に持っていかれてハーフシャンクみたいになった」とボギーをたたくと、11番は1.8mのパーパットがカップに蹴られ、13番は3パット。さらに、16、17番もボギーとして通算2オーバーへスコアを落とした。
「たぶん、ラフに何回も行くと、ラフから打つことで右手(に力)が入っちゃって、それがティショットにも影響してくる」と星野は言う。17番はティショットが右サイドの深いラフへ。なんとか90yd先の左ラフまで持っていったが、「手に余韻が残っている感じで、パワーが残ったまま打って、奥のラフまで行ってしまった」と、3打目はグリーンオーバー。続く18番の1Wショットも「ラフの名残があってチーピンした」と、その影響を引きずった。
それでも、レイアップ後の3打目を手前1mにつけてバーディで長い1日を締めくくり、「途中、ボギーが続いてちょっと疲れちゃったけど、最後のバーディでまた元気になりました」と、決勝ラウンドへの弾みもつけた。
「自分の中ではずっと、“ボギーを打つ勇気”を心掛けていた。今日もパーを狙いたいっていう気持ちが出て、何回もダボになりかけたけど、なんとか1つに収められた。我慢していればバーディも来ると思うので、しっかりと“ボギーを打つ勇気”を持って、ダボを打たないようにしたい」と決勝ラウンドを見据えた。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)