2021年 全米オープン

笹生優花が憧れマキロイと初対面「一緒に歩いていい?」

2021/06/16 08:44
ともに全米チャンピオン。優勝トロフィを持って記念撮影。

◇メジャー第5戦◇全米オープン 事前情報(15日)◇トーリーパインズGCサウスC(カリフォルニア州)◇7652yd(パー71)

2週前に「全米女子オープン」を制した笹生優花が15日、トロフィーを片手に「全米オープン」の会場を訪れた。憧れのロリー・マキロイ(北アイルランド)との初対面を果たし「楽しかったです」と目を輝かせた。

笹生がトーリーパインズGCに現れたのは午前10時頃。コースに着くと、全米ゴルフ協会(USGA)のスタッフに連れられて、早速練習ラウンドをするマキロイの元へ。7番ティで合流してマキロイにハグで迎えられると、「一緒に歩いていい?」と笹生から積極アピール。「もちろんだよ。ロープの中においで」とマキロイに招き入れられ、9番ホールまでの3ホールを至近距離で過ごした。

3ホール、マキロイと共に歩いた笹生優花

途中、マキロイが熱心にスイングについて解説する場面もあり、「せっかくのチャンスなので、どこに気をつけているかとか、迷惑にならない程度に聞けることを聞きました」と笹生。ほぼ毎ショット、マキロイのスイングもスマホで撮影していたが、「ビデオを見過ぎているからか分からないけど、(ビデオと)変わらない。そのまんまでした」と実物を目の前にして、新鮮な驚きを味わっていた。

「すごく優しい方ですし、すごく話しやすい方なので、これからもアドバイスを聞けたらいい」と笹生は継続的なコミュニケーションも望んだ。「幸せなことがあり過ぎて、何番目とかつけたくないです」というものの、14歳の頃からスイングやプレースタイルに憧れたヒーローとの対面は、人生で最高の瞬間の1つに違いない。

この日ばかりはうれしさにテンションも上がりっぱなしだった19歳。次週はジョージア州でのメジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に出場する。「明日も(次戦があるアトランタへの)フライト前にここに来ようと思っている」と、もう少しだけ、勝者の特典を満喫するつもりだ。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

特等席でマキロイのスイングを撮影中

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