2021年 全米オープン

国内トップの星野陸也「ここでしっかり上位を目指したい」

2021/06/15 10:30
予選会を堂々突破の星野陸也

◇メジャー第5戦◇全米オープン 事前情報(14日)◇トーリーパインズGCサウスC(カリフォルニア州)◇7652yd(パー71)

世界ランク78位と、日本勢2番手につける星野陸也が、自身2度目の「全米オープン」に出場する。前週月曜日にカリフォルニア州で行われた36ホールの予選会を突破して権利を獲得。4週前の「全米プロ」に続き、今年2戦目のメジャー大会となる。

どれだけフェアウェイをキープできるか

初めて訪れたトーリーパインズは、「(前回、全米オープンがここで開催された08年の)タイガー(ウッズ)が優勝したシーンを見たりして、難しいと思っていた」とイメージを膨らませていたが、「ラフが粘っこくてすごい。それに海からの横風なのでティショットも意外と狭い。ティショットをフェアウェイに置くのも大変」と、改めてメジャーセッティングの厳しさを感じている。

「フェアウェイが狭いから、本当はウッド系とかで(刻んで)行きたいけど、刻んだら2打目が残る。1Wで近くまで持っていくか…難しいです」と、マネジメントも含めて頭を悩ますことになりそうだ。

1WはスリクソンのZX5ZX7を併用中で、ZX5の方がややスピン量が多くなる。「今週のコースで打ちたい球筋を打てる方を選びたい」と、あと数日を費やして最適解を見つけていく。同様にウェッジもバウンス角の違うものを数種類試しながら、木曜日に向けて調整中だ。

グリーン周りのラフからアプローチ

現在、世界ランク78位で今大会終了時の世界ランクで日本勢2番手以内をキープできれば、東京五輪の出場が確定する。さらに4週間後には「全英オープン」も控えており、これらのビッグイベントで効率的に世界ランクを上げて、米ツアー進出の足がかりもつかみたいところ。「ここでしっかり上位を目指したい」と気合を込めた。

前週から練習ラウンドを始め、すでに土日に18ホールずつをこなして、この日はイン9ホールをラウンド。前日は松山英樹とラウンドをともにして、「アプローチとかを教えてもらって、めちゃくちゃ参考になりました」と、マスターズチャンピオンの知識も拝借した。海外メジャーで続く日本勢好調の流れに、国内トップの星野も乗りたいところだ。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

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