2009年 全米プロゴルフ選手権

2日目を首位で終えたタイガーは過去のメジャーで8戦全勝!

2009/08/15 12:41
今季メジャー最終戦優勝に向け早くも独走態勢に入るタイガー・ウッズ(Stuart Franklin/Getty Images)

初日ノーボギーの「65」で単独トーナメントリーダーのタイガー・ウッズは、大会2日目午後1時45分にプレーをスタートした。気温が31度まで上がったミネソタ州チャスカは、南からの風が秒速11メートル前後吹くと難しいコンディションで午後のプレーが行われた。

タイガーはいきなりスタートホールの1番でボギーとしてしまったが、6番と7番でバーディを奪い前半は1アンダーの「35」。後半は10番と18番でボギーとするが、14番から16番までの3ホール連続でのバーディが効いて1アンダーの「35」。結局2日目は5バーディ、3ボギーで2アンダー「70」。2日間合計ストローク137(67、70)の通算7アンダーとしたタイガーは単独トップをキープ。通算3アンダーの2位グループ5人とは4打差をつけて明日大会3日目を迎えることになる。

予報通り第2ラウンドは風が強く吹き荒れて、各選手使用するクラブを2番手持ち替えるほど風を読み切るのに苦労した。グリーンの表面も風の影響で硬く、そしてスピードも速くなっていた。タイガーはスタートホールでティショットを左のラフに打ち込んでしまいボギースタート。4番ホールでグリーン右のバンカーから見事なパーセーブとしたあと、6番で上り7メートルのパットを沈めてバーディ。続く7番で2日連続となるバーディを奪う事に成功。

10番ホールでは今大会初めての3パットを喫してしまいボギーを叩いてしまうが、続く11番、12番はナイスパーセーブで通算5アンダーをキープする。そして迎えた14番パー4(2日目はピンまで299ヤード設定)でタイガーは、3番ウッドでワンオン狙いに成功する。グリーン手前の花道に落ちたボールはグリーン奥のカラーまでいってしまうが2打目をピタリと寄せて楽々のバーディ。15番のパー5ではグリーン奥からの3打目をピン横につけて連続バーディ。続く16番でも下り8メートルを見事に沈めて3連続バーディを奪い一時は8アンダーまでスコアを伸ばし独走態勢モードに入る。

しかし最終18番で2打目をグリーン右に外してしまい3オン2パットのボギーとして通算7アンダーに後退してフィニッシュ。過去のメジャー大会で2日間36ホール終了時点のリーダーになった8回はすべてそのままメジャー優勝を達成しているタイガー。2位グループに4打差をつけて残り36ホールを戦う。

プレー後のインタビューでは、風の影響がプレーをとても難しくしていたことを説明しながら全体的には満足していると語った。時には微妙に方角を変える風はグリーン上のパッティングにも影響をもたらし、しっかりとしたスピード感覚をつかむのが難しかったと話し、「難しいコンディションではミスを最小限に抑えることが大事。数個のボギーを叩いてしまうことも覚悟していた。そんな中でしっかりパーパットやバーディパットを入れることができていた」と自己分析
をしていた。

明日タイガーは午後1時40分、ビジェイ・シンと最終組でプレーする。3日目の天気予報は2日目の今日と同じような強い南風が吹くとなっている。ピンの位置もだんだん難しくなってくるはずなので連日タイガーが奪っている5個ずつのバーディは期待できないかもしれない。スコアを伸ばし順位を上げてくる選手が出てくる「ムービングデー」はバーディを期待せずにパーを重ねることの重要性が大事になるような気がする。また最終日は高い確率で天気が崩れて雷雨の予報もあるので6月の全米オープンのような月曜日フィニッシュなんていうことになるかもしれない。

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★ラウンドデータ

・スコア:70(35-35)2アンダー
・フェアウェイキープ率:64.28%(14ホール中9ホール)
・パーオン率:77.77%(18ホール中14ホール)
・合計パット数:30パット(3パット1回)

・バーディ:5ホール
・パー:10ホール
・ボギー:3ホール

・パー3:通算イーブンパー
・パー4:通算イーブンパー
・パー5:通算2アンダー

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