“第4の男”、藤田が日本勢トップ!「メジャーの雰囲気は最高」
2009/08/14 14:08
今年の海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」初日、4人の日本勢で最上位につけたのは、開幕2週間前に急遽出場が決まった“第4の男”、藤田寛之だ。首位のタイガーに4打差の1アンダー、17位タイ。昨年大会は日本勢で1人だけ予選突破を果たした大舞台での強さを、今年も発揮している。
飛距離では他の海外プレーヤーに大きく遅れを取るものの、生命線である正確なショットを駆使し、12ホールを終えて一時は3アンダーまで伸ばして首位争いを演じた。「来てる、来てる、と思いましたね。ここまで自分のゴルフができていると」。その後は失速したものの、総ヤーデージ数がメジャー最長とされる屈指の難コースをアンダーパーで回り切った。
「コースが難しければ難しいほど燃えてくる」とは、渡米前の藤田の言葉。加えて、「過去に自分が経験した試合で、最もギャラリーが多いと思う。バーディを獲った時の歓声なんて、鳥肌が立ちますよ。雰囲気は最高ですね」と、メジャー特有の空気がうまくモチベーションの昂ぶりに繋がっているようだ。
中盤まで首位争いを演じ、「ボードはしょっちゅう見てました。まだ、名前が載っているかなって。メジャーのリーダーズボードに自分の名前が載るなんて、光栄なこと」と目を細めていた藤田。生涯3度目のメジャー戦を、心から楽しんでいるように見えるのが印象的だ。