2021年 マスターズ

怒りでパターをたたき壊す キム・シウー「わざとじゃない」と釈明

2021/04/10 07:58
ウッドでパッティングをするキム・シウー(Kevin C. Cox/Getty Images)

◇メジャー第3戦◇マスターズ 2日目(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)

韓国のキム・シウーが自らのプレーに腹を立て、ラウンド中にパターをたたき壊す場面があった。キムは終盤、3番ウッドでパッティングを行った。

問題行為があったのは後半15番(パー5)。ウェッジを使ったグリーン奥からの3打目のアプローチはカップを通り過ぎて、反対側のエッジまで転がった。キムは4打目に臨む前、左手を腰に当てて、うつむきながらパターのグリップを握った右手をいったん突き上げた後、ヘッドから地面に思い切り、たたきつけた。3番ウッドでパーパットを決めたが、ボールを拾い上げると池に投げ捨てた。

1つ前の14番ではグリーン外からを含めて3パットしてボギーを喫しており、ホールアウト後に「14番と15番のチップでイライラを感じていた。わざと壊そうとしたのではなく、壊れてしまった」と釈明した。

以前も同様のことをしたのかと問われ、笑いながら「コースではありません」と答えた。予備のパターの有無については「これ以上答えたくない」とかわした。

15番から計8回のパットを3番ウッドでこなし、全てパーで切り抜けた。「69」とスコアを伸ばし、松山英樹と同じ通算4アンダーと優勝を狙える位置で決勝ラウンドに進んだ。

キムは現在、世界ランキング49位で19位のイム・ソンジェに次ぐ韓国勢2番手につけており、東京五輪の出場圏内にいる。

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