カナダ開催のPGAツアーが2年連続で中止 アジアシリーズへの影響は

PGAツアーは7月10日からの開催を予定していた「RBCカナディアンオープン」を新型コロナウイルス禍で中止とすると9日に発表した。入国時の感染拡大防止を目的とした渡航制限等が問題で、同週に米国内で代替試合を実施する方針を示した。

ゴルフカナダ（カナダ協会）のローレンス・アップルバームCEOは「RBC（ロイヤルカナダ銀行）とPGAツアーと協力し、渡航、検疫における規制に基づく決定の期限を設定していた」とリリースで述べた。中止した際に、米国での新規大会開催への準備時間が必要になるため「タイミングが合わず、もう1年開催を待たなければいけないことを本当に残念に思う」と2年連続の中止を嘆いた。

PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏はこの日、「ザ・プレーヤーズ選手権」開幕前の会見で、毎年秋のアジアシリーズへの影響について問われ、開催可否の決定への「明確なタイムラインを設定するのは難しい」と言葉を濁した。

「（7月）全英オープン、（8月に東京）オリンピックもある、その時までにアジアでプレーすることができるのを願っている。都度段階を踏んできて、不測の事態が発生したときのために多くの時間を費やしている」

昨年は韓国での「CJカップ」をネバダ州で、日本での「ZOZOチャンピオンシップ」をカリフォルニア州で開催し「スケジュールを守ったことは素晴らしかった」と評価。「カナダについては2年続けてナショナルオープンが行われないニュースは本当に厳しい。解決策を探したい」と話した。