赤黒コーデでウッズを激励 マキロイらが“勝負服”「タイガーへの感謝」
◇世界選手権シリーズ◇WGCワークデイ選手権 最終日(28日)◇ザ・コンセッションGC (フロリダ州)◇7474yd(パー72)
カリフォルニア州ロサンゼルス近郊での自動車事故により大けがを負ったタイガー・ウッズに向けて、選手や関係者らが激励の意味を込め、ウッズお決まりのコーディネートでプレーした。最終日にまとう黒いキャップ、赤いシャツ、黒いパンツ姿がコースの至る所で見られた。
ウッズと同じナイキと契約する選手たちを中心に、ウェアの同様の組み合わせが目立った。ロリー・マキロイ(北アイルランド)、パトリック・リードは同じ組で赤いポロシャツを、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、トミー・フリートウッド(イングランド)やトニー・フィナウは2019年「マスターズ」などでウッズが着用していたモックネックシャツをチョイスした。
スタンフォード大時代からの親友で、今週テレビ解説を務めたノタ・ビゲイIIIも同じコーディネート。一部のギャラリーや大会スタッフにもその輪は広がった。
また、ウッズと同じブリヂストン製のボールを使うブライソン・デシャンボー、マット・クーチャーらのボールには「TIGER」の刻印が入った。
今週の荷物に赤いウェアを持参していない選手も多く、松山英樹は初日に着たピンクのシャツのほかには赤系のシャツを持ち合わせていなかったため、黄色いポロでプレー。「服を持っていなくて…。最終日に赤黒を着たのは10年くらい前ですかね」
稲森佑貴はスーツケースから濃いピンク色を引っ張り出してきた。「赤系はこれしかなかった。こういう形で着るとは思ってなかったですけど、残っていて良かった。僕はタイガー世代。事故にびっくりした。(前週)ジェネシス招待の表彰式にいたばかりだったので。(ウッズの一挙一動で)国が動くんだからすごいと思います」と話した。
ウッズは事故当日の23日に両足、足首の緊急手術を行った。マキロイは「彼に知っておいてほしい、これは僕たちなりのジェスチャー。僕らは彼の味方だ」と話した。
「状況は(事故のあった)火曜日よりも改善しているようだけれど、この先、長い復帰への道のりがある。けれど、彼が意味するところへの感謝をみんなが示したい。タイガー・ウッズがいなければ、ツアーも、一般的なゴルフももっと悪い状況にあったはずだ。彼が持つ意味は僕らにとってあまりにも大きい。それを示すのには、ほんの小さな方法に過ぎない」(フロリダ州ブラデントン/桂川洋一)