2021年 WGCワークデイ選手権

最終日はデシャンボーと 稲森佑貴はチッピングに苦労

2021/02/28 10:17
稲森佑貴は28位で最終日を迎える

◇世界選手権シリーズ◇WGCワークデイ選手権 3日目(27日)◇ザ・コンセッションGC (フロリダ州)◇7474yd(パー72)

パー3を除くホールではまだ、ティショットでラフに一度も落としていない。稲森佑貴はそれでもフロリダの芝の難しさを存分に味わっている。3バーディ、3ボギーの「72」に終わったムービングデーに唇をかんだ。

厄介に感じたのは、グリーン周辺からの寄せ。「芝がだいぶ影響していると思います」とバミューダ芝からのショットの特性をつかめていない。「下(フェアウェイ)がペタペタで、球の飛び方が読めない。“ポコン”と上がってみたり、すごく低く出たり。高さ調整が難しい」と、グリーンを外したときのプレッシャーをいつも以上に感じている。

ひとつスコアを伸ばして迎えた後半11番パー3、手前ラフからの2打目を4mショートさせた。「ラフはボールが浮いたところからも打てるけれど、逆にそれも難しくて。ラフだから転がるかと思ったら、(ボールにヘッドが)キレイに入ると普通にスピンがかかった」と頭を悩ませた。

グリーン周りからのショットにも課題を感じている

フェアウェイキープ率は全体2位の90.28%(外した計4ホールはすべてフェアウェイバンカー)。自分のプレーを貫けているようで、一発のミスが頭に残る。「最後(18番)のドライバーショットで一番入れてはいけないバンカーに入れて、刻まざるを得なくなった。せっかく17番でバーディを取れたのに」とボギーフィニッシュを嘆いた。WGCでのプレーは「やればやるほど課題だらけ」と夢見心地でもない。

通算3アンダーのまま20位から28位への後退を「順位は落としましたけど、ガタ落ちでもない」と安堵(あんど)するところもある。残り18ホールの目標について「コースを攻略したいです。順位ばかり気にすると思うようなゴルフはできない」と言った。

最終日はブライソン・デシャンボーと同組。世界屈指の飛ばし屋とプレーできる。帰国前最後の18ホールで、持ち帰るものをさらに多くしたい。(フロリダ州ブラデントン/桂川洋一)

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