2021年 WGCワークデイ選手権

FWキープはやっぱり100% 稲森佑貴はパットが「もったいない」

2021/02/26 11:48
稲森佑貴はキャリアで初めて米国本土へ

◇世界選手権シリーズ◇WGCワークデイ選手権 初日(25日)◇ザ・コンセッションGC (フロリダ州)◇7474yd(パー72)

フェアウェイキープ率は開幕前の「自信はあります」という宣言通りの100%。初めて米本土での試合に臨んだ稲森佑貴は持ち味を発揮したが、パッティングで苦しんだ。「せっかくグリーンに乗っているのに、その分もったいない」という4バーディ、5ボギーの「73」。1オーバー44位タイでのスタートに唇をかんだ。

平均飛距離は279.9ydながら、「思っていたよりも飛距離が出て、練習ラウンドのときよりも(2打目以降で)比較的、短い番手を握れた」という。出だし10番から2連続ボギーをたたきながら、残り140ydをピンそば1mにつけた後半1番までに3バーディを決めて1アンダー。その流れをグリーンで寸断してしまった。

2回目のWGCを戦う稲森佑貴。チャンスからの3パットが痛かった…

痛かったのが6番(パー3)。1.5mのバーディチャンスから3パットでボギーにした。「欲が出てしまった。『弱いとすぐに切れる』と(頭に)染みついていたので、強めに狙ったらそれがあだになった」。ファーストパットはスライスラインでカップの左を通過。返しのフックラインは右を過ぎる読みのミスだった。

パー3を除く全ホールでフェアウェイをとらえ、ティショットの精度は当然トップ。一方でストローク・ゲインド・パッティング「-4.169」は出場72人で71位。ティイングエリアとグリーンで明暗が分かれる1日に「パットがひどい。もったいないゴルフ」と繰り返した。

日本国内にはほとんどない、フロリダ特有のバミューダ芝も勉強しているところ。「ショートパットを確実に、ミドルパットも入れられるようなゴルフができれば」。満足する様子は微塵もなかった。(フロリダ州ブラデントン/桂川洋一)

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