2009年 全英オープン

3年ぶりの制覇を狙うタイガー、スタートダッシュが鍵となるか

2009/07/14 14:10
3年ぶりのタイトルに挑むタイガー。予選ラウンドは、何と石川遼と同組となる(David Cannon /Getty Images)

1995年セント・アンドルーズGL開催にアマチュアとして初参加したタイガー・ウッズは、2000年、2005年、2006年と3度「ジ・オープン・チャンピオンシップ」を制している(プロとしては11回参戦)。昨年は膝の手術のリハビリの為、欠場をせざるを得なかったタイガー。そのタイガーが、大会連覇中のパドレイグ・ハリントンの3連覇をストップし、自己のメジャー優勝数を「15」に伸ばすことができるかどうかに注目が集まっている。

第138回「全英オープン」の会場となるターンベリーは、タイガーにとって初挑戦となるコースとなる。ターンベリーが「全英オープン」の会場になったのは1994年以来のこと。2006年大会で優勝したロイヤル・リバプールでは、初挑戦ながら2番アイアンを多用してコースをうまく攻略した。

タイガー自身がホストを務めた2週間前の「AT&T クラシック」では、最終日に落ち着いたプレー振りで今シーズン3勝目を挙げている。ここまでのメジャー戦は、「マスターズ」、「全米オープン」とも6位タイで終了。両試合とも初日、2日目で少し出遅れてしまった分が負担になった感じがある。これまでのメジャー制覇はすべて3日目までのリードを守り切ったタイガーとすれば、やはり好スタートダッシュが鍵となる。

タイガーは、7月12日(日)から現地で練習ラウンドを始めている。13日の月曜日は早朝5時45分から2回目の練習ラウンド開始。18ホールの練習ラウンドを終えた後、インタビューに答えた。「これまで聞いていたよりも実際はとても難しいコースに感じる。もっと(コースの勉強の)宿題をこなさないといけない」と話し、ティショットで使うクラブに関しては「ドライバーはバッグの中に入れてあるが、どこでどのように使うかはまだ分からない」と説明した。また、キャディのスティーブ・ウィリアムスは15年前の94年大会でレイ・フロイドのキャディをしている。

5月から雨が降ることが多かった影響でキャリーの飛距離を重視したタイガーは、使用クラブのロフトを8.5度から10度のモデルに変更している。風が重く強く吹くスコットランドのリンクスコースでは、ロフトの少ないドライバーに変更したり、5番ウッドの代わりに2番アイアンを入れるという選択もあるだろう。

英国ブックメーカーから発表されている優勝人気ナンバーワンは、もちろんタイガー・ウッズ。3倍というオッズは、2番手のガルシア(22倍)、3番手のウェストウッドとマキロイ(26倍)と比べて差が歴然としている。

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