得意コースで停滞の松山英樹 パッティングに見えた「少しの希望」
◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 最終日(7日)◇TPCスコッツデール (アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
松山英樹は4バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算8アンダー42位で終えた。
インスタートからグリーンを外した12番(パー3)で4.5mのパーパットを沈めると、パー5の13番も左のネーティブエリアを渡り歩いて4オン。14番も手前から寄せてパーセーブと、1パットでしのぐ立ち上がりとなった。
15番(パー5)で最初のバーディを奪い、17番は3.5m、18番も2.5mを決めて連続バーディ。勢いを持って折り返したが、後半は停滞した。フェアウェイキープは連日の8ホール、パーオン率も4日間では最も悪い55.56%にとどまった。
「少し良くなかったですけど、悪いところも含めて次につながるようなミスもあった」と総括したショットに対し、思考を巡らせ続けていたグリーン上で終盤に気付きもあった様子。3mを入れて後半唯一のバーディとした7番(パー3)、4mのパーパットを流し込んだ8番辺りでは、パッティング後も手の動きを再現するようなしぐさが目立った。
「スタートから変えていた」というストロークの試行錯誤は、この日に限らず繰り返してきた部分。「前半は良かったんですけど、後半になって良くなかった。試合でしか試せる機会もないですし、順位も順位だったので、何かきっかけになるものを見つけようと思ってやっていたのが意外と良かった。最後の3ホールはすごくいい形で終われた」と言った。
スコアへの貢献度を示すストロークゲインドパッティングも3日続けてマイナスとなっていた中でプラスに転じ、「+2.110」を記録した。「少し希望を持って来週の練習につなげられるかな。練習していって、リビエラでどうなるか」。顔を上げて18日開幕の「ジェネシス招待」(カリフォルニア州リビエラCC)を見据えつつ、2016、17年と連覇も達成した好相性の舞台で上位争いに加われなかったもどかしさが当然ある。
1週間のオフを前に「これだけ成績が悪かったら、いろいろ(過ごし方を考えるところも)あると思う。どうしても結果が良くないというのはすごく悔しいですし、結果もしっかりついてくるように、しっかり練習して、ケガのないようにしたい」と緊張感をまとわせた。