2020年 マスターズ

松山英樹「まとまりのあるプレーができた」 首位と1打差に接近

2020/11/14 08:58
首位に迫る位置で2日目を終えた松山英樹 (Rob Carr/Getty Images)

◇海外メジャー◇マスターズ 2日目(13日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)

3ホールを残して、トップとはわずかに1打差。松山英樹は日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの15ホールでボギーなしの4バーディとスコアを伸ばし、通算8アンダー。ダスティン・ジョンソンジャスティン・トーマスら4人が並ぶ首位を見据える暫定5位に浮上し、2日目を終了した。

ピンクの縦縞が入った半袖シャツで登場した金曜日。静寂の中で、松山は集中力を高めていった。2番(パー5)で2オンに成功して、きっちりとバーディを先行。3番、5番、6番とパーオンは逃したものの、ショートゲームで確実にパーを拾った。

8番(パー5)は2打でグリーン手前まで運び、アプローチを90cmにピタリ。バーディ確実かと思われたが、このパットはスライスしてカップ右に抜けていった。テレビ解説の中嶋常幸が「あってはいけないミス」と苦しそうに吐き出したが、松山はこのミスを振り払うように先へ先へと突き進んだ。

10番で2mにつけてバーディを奪うと、13番(パー5)は2打目がグリーン手前クリークの縁に止まる幸運にも助けられてピンチ一転、5mを沈めてバーディとした。

1Wショットを大きく左に曲げた14番は、松葉の上からグリーンをとらえてパーセーブ。続く15番(パー5)で1Wショットをフェアウェイに置いたところで日没を告げるホーンがなったが、プレーを続行。グリーン左からアプローチを2mに寄せて、最後もバーディで締めくくった。キャップを取って同組のウェブ・シンプソンマーク・レイシュマン(オーストラリア)と健闘をたたえ合う場面では、充実した笑みもこぼれた。

粘り強く、諦めず。ここまで33ホールでボギーはわずか1つに抑えている。松山は「きのうに比べて全体的に少し良くなったので、まとまりのあるプレーができた」と振り返った。

現時点で首位と3打差以内に18人。いつもよりソフトなコースコンディションを考えても、まだまだ手綱を緩められる状況ではない。あす土曜日は、16番(パー3)から残り3ホールと第3ラウンドの18ホールをプレー予定。「どういう状況になっても、良いプレーができるように頑張りたい」という言葉に、本人だけが知る“覚悟”がにじんだ。

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