2009年 全米オープン

タイガーは終盤に崩れ、早くも2連覇に黄色信号

2009/06/20 11:40
第1ラウンドを終え、4オーバーと出遅れたT.ウッズ(Nick Laham /Getty Images)

大会2日目の午前7時30分、前日雨の影響で順延となっていた第1ラウンド、7番ホールの途中からタイガー・ウッズはプレーを再開した。まず最初の1打は、前日バンカーから寄せきれなかった3.5メートルのパーパット。このパットが右に逸れてしまいボギー。続く3ホールをパーにした後、11番パー4では2打目であわやカップインというスーパーショットを放ちバーディを奪取。14番のパー3でもバーディを取ったタイガーは通算イーブンパーまでスコアを戻した。

しかし、上がりの4ホールでトラブルに陥ってしまう。平均スコアが4.6を越えるという一番難しい15番のパー4で、タイガーは2オンに失敗。グリーン手前の斜面から寄せを試みた3打目、ボールはピンのある段に登り切らずに下の段に下り落ちてしまうと、下の段から3パットを喫しダブルボギー。続く16番でも2打目をグリーン右に外してしまいボギー。最終18番ではフェアウェイウッドで放ったティショットが右のバンカーへ。ここから打ち上げのセカンドショットもグリーンの右に行ってしまい、3オン2パットのボギー。通算4オーバーの暫定65位タイは、暫定トップのルーカス・グローバーとは10打差。連覇を狙うタイガーにとって、いきなり黄色信号の第1ラウンドとなってしまった。

組み合わせの影響で大会2日目に第2ラウンドを始めることがないタイガーは、大会3日目に第2ラウンドをスタートする。インタビューではボールに泥がついてしまう事をしきりに気にしていた。16番のセカンドショットなどは特にボールの泥が影響したようだ。ボールに泥がついているとグリーンを狙う時に距離感や方向性の誤差が出てしまう。泥がつきにくいようにティショットで低いボールを打つと距離を出すことができないし、距離を稼ごうとして高い球を打つとボールに泥がついてしまうと説明をしていた。また、全体的には「いいショットを打つことができたし、いい感触はあった」と語った。上がりのホールでスコアを落としてしまった割に表情は明るく、2ラウンド目からの巻き返しの感触はつかめているように感じた。

明日の大会3日目の天気は午後から雨、そして夕方からは雷雨という予報がでている。もしかすると第2ラウンドを終了することができるのは、日曜日になる可能性もある。なかなかプレーの流れがつかみにくい状況の中、タイガーにとっても忍耐力が必要な試合となりそうだ。

第1ラウンドのデータ
スコア: 74(4オーバー)

フェアウェイキープ率: 57.14% (14ホール中 8ホール)
パーオン率: 55.56% (18ホール中10ホール)
合計パット数: 31パット
バンカーセーブ率: 33.33% (3回トライし、 1パットセーブ1回成功)

バーディ: 3ホール
パー: 10ホール
ボギー: 3ホール
ダブルボギー: 2ホール

パー3: 1アンダー
パー4: 5オーバー
パー5: イーブンパー

2009年 全米オープン