2020年 ZOZOチャンピオンシップ

地元Vのパトリック・カントレー 次なる狙いは「タイガーが優勝したもう一つのイベント」

2020/10/26 13:00
次なる野望は(Harry How/Getty Images)

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 最終日(25日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

パトリック・カントレーが9バーディ、2ボギーの「65」をマークし、通算23アンダーで逆転優勝を飾った。4日間通じてボギーをたたいたのは最終日のみで、「最近ずっといいプレーは出来ていたけど、今週は毎日がすべてうまくいったような気がする」と満足気な様子を見せた。

「今週はパー5が5つあって、バーディが多いと思っていた。たくさんバーディを稼がなくてはいけないと思っていた」。出だしの1番から2連続などバーディを量産した。グリーン手前に池が広がる後半15番(パー3)はピンが手前に切られていたが、「頭の中でイメージした通りのスイングをすることができた」と手前3mに寄せて渾身のバーディを奪って13番から3連続とした。続く16番(パー5)では「自分が何位にいるか分からなくて『バーディを獲らないと』と思った」と焦りが、この日2つ目のボギーになった。

「終わってからも後ろの2人(ジャスティン・トーマスジョン・ラーム)が伸ばしてプレーオフを強いられるだろうと思って練習場に行ったよ」。“延長戦”に備えて調整を図っていたが、2人に追いつかれることなく、ツアー通算3勝目を手にした。2019年8月「BMW選手権」ではトーマスに追いつくことができずに2位で終えていただけに、雪辱を果たす結果となった。

米カリフォルニア州ロングビーチ出身。育った場所は会場から「(車で)1時間半ほど離れたところ」と慣れ親しんだ地で飾った勝利。コース自体は今大会で訪れるまでプレーをしたことがなかったというが、「この曇り空が好きなんだ。ここで勝てたのはとても意味のあることで、“ホーム”で勝てて本当にうれしい」と喜んだ。

3週後にメジャー「マスターズ」(11月12日開幕、オーガスタナショナルGC)が控える。「去年タイガー(・ウッズ)が優勝したトーナメントで勝つことができた。タイガーが優勝したもう一つのイベントでも勝ちたいと思っている」と次なる野望を口にした。

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