2020年 ZOZOチャンピオンシップ

「固めていかないと」松山英樹の視線はマスターズへ

2020/10/26 10:21
試行錯誤が続くグリーン上でも最終日に意地を見せた

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 最終日(25日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

松山英樹がサンデーバックナインで意地を見せた。インスタートから前半は1W、3Wと上々のショットをつなげた13番(パー5)のバーディ1個にとどまったが、後半だけで5バーディ。4日間ではベストとなる「66」で通算13アンダーまで伸ばし、日本勢最上位となる28位タイでフィニッシュした。

グリーン上では素振りを省くなどルーティンに手を加え、ストローク面でも模索。「入らないので、何も考えずに打ち方もいろいろ変えている。きょうはうまくいったかな」。言葉を裏付けるように、貢献度を示すストロークゲインドパッティングは4日間で最高となる「+1.388」を記録した。

パッティングで試行錯誤を続けつつ、ショット面の進境が心を上向かせる。「きのう終わったあとの練習で“これかな”っていうものは、見つけられたような気がした」。この日の「ひどいミス」はティショットで1回、アイアンショットでも1,2回と振り返った上で「最近ではかなり少ないラウンドだったと思う。そこはすごく良かった。次の試合に向けて何をするべきかっていうのが、少し分かってきたかな」とうなずいた。

マスターズに向けてショット面で光が差した

近づく大舞台に向け、これがスタート地点であることも強調した。11月に延期された「マスターズ」開幕まであと3週と迫り、「やっぱり、いまやっていることで早く固めないと。いまの(固めきれていない)ショットでは(オーガスタで)通用しないですし。パッティングもそうですけど、早く固めて、そこからね、いろいろなショットが求められるところをやらないといけないので」。はやる気持ちがにじんだ。

時期は変わろうとも、どのホールでどんなショットが求められるかは、過去8度の出場で身に染みている。方向性も定まった。マスターズ前週に開催される「ヒューストンオープン」(11月5日~/テキサス州メモリアルパークGC)との2連戦を視野に、準備は最終段階へ入っていく。(カリフォルニア州サウザンドオークス/亀山泰宏)

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