2020年 ZOZOチャンピオンシップ

「地に足をつけて」石川遼がいま一番大事にしているコト

2020/10/25 11:40
ムービングデーも淡々とやり切った

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 3日目(24日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

今大会、「1日3アンダー」をベースに掲げる石川遼はムービングデーの前半だけで4つスコアを伸ばした。それでも、目標を上方修正したり、ビッグスコアへの“欲”が顔をのぞかせることはなかったという。「攻めたからといって、簡単になるわけじゃない。プランは決まっているので」と冷静に振り返った。

後半4番で初日以来のボギーが出た。5番(パー5)、7番でもスコアを落として通算7アンダー48位タイ。3ホールともティショットでフェアウェイを外したが、「絶対にやってはいけないミス、自分の一番やりたくないミスではなかった。リカバリーできるところからできなかった」と受け止めた。

スコアに一喜一憂すれば、自分の中で明確にしているはずの優先順位がぼやけてしまう可能性もある。「気持ちうんぬんではなく、淡々と、自分がいま取り組んでいることをやるだけ。練習して、コースを調べて、こういう風に攻めよう、これがうまくいかなかったらこうしようとか、そこまで考えているので。それさえできないような、マネジメントミスだけはなくしたいと思っていて、きのう、きょうで言ったら、それはほぼない」。2日目の「66」も、この日の「70」も、決めごとを貫けたという点では等しく価値があるとした。

世界トップクラスの選手のプレーがまぶしく見えることは、当然ある。予選ラウンド2日間同組だった昨季のPGAツアー新人王、スコッティ・シェフラーは首位に4打差と優勝も狙える位置にいる。

「彼らは、スイングのベースとかもかなり完成されている中でのゴルフなので。例えば、いまの5番ウッドと同じ精度で3番ウッドが打てれば、15yd先からセカンドが打てる。もっと言えば、いまの5番ウッドと同じ精度でドライバーが打てるようになれば、それだけドライバーが持てるようになるホールが増える」。選手としての理想形を描きつつ、少なくとも、それは今週のトーナメントの中で追い求めるものではないことを強調した。

「しっかりと地に足をつけてやることが大事。いまやるべきことを、淡々とやる」。胸に刻むテーマを口に出して繰り返した。(カリフォルニア州サウザンドオークス/亀山泰宏)

2020年 ZOZOチャンピオンシップ