2020年 ZOZOチャンピオンシップ

隣のフェアウェイからナイスボギー 小平智は推薦出場に「成績で返す」

2020/10/23 12:53
17番は深い深いラフからパーセーブ

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 初日(22日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

11月の「マスターズ」が迫ってきた今大会のフィールドは分厚い。昨季フェデックスカップランキング60位以内の出場資格から漏れた前年覇者タイガー・ウッズフィル・ミケルソンといった超大物が推薦で出場。新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、2週連続で欠場となったダスティン・ジョンソンの代わりに出場する待機選手1番手が実績十分、ツアー9勝のマット・クーチャーだった。

豪華なメンツにあって、小平智もPGAツアーの推薦カテゴリーで参戦。「このZOZOチャンピオンシップに推薦してもらえたのは、すごいチャンス。推薦してもらったからには、成績で返さなきゃいけない」と鼻息は荒い。

隣接する9番のフェアウェイから18番のグリーンを捉えた

熱い気持ちをぶつけるように、後半12番を終えて6アンダー。トップ10に名前を連ねて迎えた終盤にヤマ場が訪れた。17番(パー3)ではティショットがグリーン手前の深いラフに潜り込み、「まず、ボールが見つかってくれたのがうれしかった。自分のキャディが、よく見つけてくれた。あそこは本当にラッキーに(重なる)ラッキーでした」。難しいライからピンの上7mにつけ、パーパットをねじ込んで耐えた。

最終18番でも右の林に打ち込んだティショットが崖を転がり、隣接する9番のラフにまで到達。まず9番のフェアウェイに刻み、3打目で林と巨大なリーダーボードを超えた先にあるグリーンをとらえた。「キャディがちゃんと距離を測ってくれたので、それを信じて打つだけ。いいショットでした」。7m強のパーパットは惜しくもカップの手前で止まったが、価値あるボギーで締めくくった。

日本勢では星野陸也と並んで最上位となる4アンダー17位タイ発進。「予選カットもないですし、4日間集中して、ガンガン伸ばしていくだけ。いっぱいバーディを獲って、上を目指して頑張ります」と力をみなぎらせた。(カリフォルニア州サウザンドオークス/亀山泰宏)

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