2020年 ZOZOチャンピオンシップ

課題と向き合う石川遼は64位発進 「勝負したい」距離とは

2020/10/23 11:09
アイアンがキーとなるコースで輝くのが石川遼の目指すスタイル

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 初日(22日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

石川遼は2バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「73」で1オーバー64位タイとして初日を終えた。ティショットを左に曲げてダブルボギーをたたいた後半5番(パー5)を「スイングのミス」と受け止め、「自分の課題であり、強みにしていきたい部分」と話していた100から140yd以内のショット精度にフォーカスしてPGAツアーのセッティングと向き合った。

前半16番(パー5)でセカンドショットを残り125ydの距離にレイアップ。ジャッジに迷うような風も吹く中、段を上ったところに切られたピンに対し、3打目は上から7mを残した。後半2番(パー5)では、残り100ydほどの3打目を2m弱に絡めてバーディを奪った。

グリーンの硬さやピン位置など、最高峰のセッティングは、やすやすとバーディチャンスを与えてはくれない。「傍から見たらわからないような、ちょっとしたミスが、結果として2,3mの差になってしまったりする。完璧なところに落とした選手だけが、1mのチャンスにつけられる。スピン量、距離感(の精度)というところがすごく求められる」

米ツアー返り咲きを目指す石川が、活路を見出していきたい部分でもある。「そこの精度は引き続き、もっともっと上げていけると思う。きょうのあしたで(簡単に)どうこうというわけにはいかないですけど、残り3日間も、そういう距離で勝負していきたい」。自らのプラン遂行へのトライに迷いはない。

距離の短いコースだからこそ、アイアンの精度がキーになるのは開幕前の見立て通り。「(このコースで開催した大会の)過去のチャンピオンを見ても、もちろんタイガー(ウッズ)もそうですし、ルーク(ドナルド)とか、セカンドショット以降で組み立てる、そういうゴルフが求められる。自分も将来、そういうゴルフ(が理想)かなと思っているので、そういう意味で、こういったコースで学べることはたくさんある」。目の前に広がる18ホールが、成長の道標になる。(カリフォルニア州サウザンドオークス/亀山泰宏)

2020年 ZOZOチャンピオンシップ