2020年 ZOZOチャンピオンシップ

「典型的なジャックのコース」ウッズは好相性の地で新たな金字塔へ

2020/10/21 10:27
知り尽くしたコースで偉業に挑戦

◇米国男子◇ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド 事前(20日)◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073yd(パー72)

日本初開催となったPGAツアーでサム・スニードのツアー最多82勝に並んでから1年。タイガー・ウッズは得意コースで連覇と新記録達成に挑戦するチャンスを得た。「『ZOZO』がアメリカに来て、特にこの会場で開催することは、僕たち全員にとって素晴らしいことだと思う」。コロナ禍で中止となったトーナメントも少なくない中、舞台を移しての開催に尽力した人々をねぎらうように言った。

当地では1999年にデビッド・デュバルとの当時の“世界一決定戦”となるスキンズマッチに勝利。2000年以降も、ウッズがホストを務め、現在はバハマ開催の「ヒーローワールドチャレンジ」の前身大会で5勝を挙げた。

まぎれもない好相性。ただ、「83勝目を後押しするか?」との質問には冷静に返した。「ここで長年いいプレーしてきた、とだけ言っておくよ。(ホスト大会では)ほかの11人に勝てば良かったから、フィールドもずいぶん違う。グリーンも大きく変わっている」

帝王設計コースではアイアンショットがポイント

一方でジャック・ニクラス設計の18ホールへの好印象も隠さない。「ここは典型的なジャックのコース。フェアウェイはオープンだけど、セカンドショットが難しい。良いアイアンショットには、報酬が与えられる。僕のキャリアでジャックのコースで優勝したことが多いのは、そのおかげだと思う」とうなずいた。

9月の「全米オープン」以来となる試合は、同じくディフェンディングチャンピオンとして臨む11月の「マスターズ」をにらみながらの一戦でもある。

「マスターズ」前週の「ヒューストンオープン」出場について明言は避けたが、「ゲームの状態は、全米オープンのときよりも確実に良くなっている。ヒューストンであろうと、ZOZOであろうと、オーガスタに向けての準備ができているかどうかも確認したい。すべてがうまくいって、素敵な一週間を過ごせることを願うよ」。新たな伝説へのチャレンジに気持ちを高ぶらせた。(カリフォルニア州サウザンドオークス/亀山泰宏)

2020年 ZOZOチャンピオンシップ