2020年 全米オープン

予想外?のアンダーパー続出 松山英樹「自分にもチャンスあった」

2020/09/18 07:15
初日は午前中にスタートした松山英樹 (Kohjiro Kinno/USGA)

◇メジャー第1戦◇全米オープン 初日(17日)◇ウィングドフットGC(ニューヨーク州)◇7477yd(パー70)

大会前には通算8オーバーという優勝スコア予想もあった中で2バーディ、3ボギーの「71」で1オーバー暫定33位発進。それでも、松山英樹の表情には悔しさがにじむ。「グリーンが思ったよりソフトだったので、思ったよりスコアが出ているんじゃないか。自分にも出せるチャンスがあったのに、出せなかったのはすごく残念」と言った。

開幕したばかりのグリーンはまだ軟らかく、ピン位置も比較的易しかった。同組のパトリック・リードが7番(パー3)でエースを決めるなど4アンダー、1組後ろを回ったジャスティン・トーマスは5アンダーでホールアウト。追いかける展開に口ぶりもシビアになる。

ティショットを左へ大きく曲げた1番は1.6mのパーパットをねじ込んで耐え、5番でバーディを先行させた。前半でパーオンに失敗したのは1ホールだけ。「ショットは全体的に、ドライバーもすごく安定していたし、久々にいい形でプレーできた」

安定した前半から一転、折り返した後の4ホールで3つスコアを落とした。10番(パー3)でピンサイドからのバンカーショットを強いられ最初のボギーをたたくと、パー5ながらホール別難度で上位に入る12番、続くパー3の13番はいずれも3パット。「パッティングがうまくいかなかった。グリーンが硬いのか硬くないのか、最後まで分からずいってしまった感じ」と振り返る。

底力を見せたのは終盤。15番で残り130ydから1.2mのチャンスに絡めて久々にバーディを奪取。16番はグリーン奥のラフから絶妙なアプローチでタップインパーを拾い、17番でも3mのパーパットを沈める粘りを発揮した。「14番以降はいいパッティングができた」とうなずきつつ、「18番を入れることができたらもっと良かった」。1.5mのバーディパットがわずかに左を抜けたフィニッシングホールに唇をかんだ。

フェアウェイキープ率はフィールドでも高水準の71%。「きょうと同じようにティショットを安定させて、あとはパッティングがうまくいけば、いいゴルフができると思う」。我慢比べの展開が見込まれる週末を前に、上位との差を詰めていく。

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