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勝負メシはうどん メジャー2戦目Vのモリカワが切り開く新時代

◇メジャー第1戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(9日)◇TPCハーディングパーク(カリフォルニア州)◇7251yd(パー70)

異例の無観客となった今季唯一のメジャーで新たなチャンピオンが誕生した。2打差4位からコリン・モリカワが1イーグル、4バーディの「64」で鮮やかに勝ちきった。「初日から自分を信じていた。天国にいるような気分だよ」。さらに「全米女子アマ」を終えて駆けつけ、前夜は一緒にうどんをすすったというガールフレンドのキャサリン・ズーさんと抱き合って喜びをかみしめた。

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サンデーバックナインに入っても通算10アンダーで一時7人が並ぶ大混戦を制した。14番で一歩抜け出すチップインバーディを決めて拳を握ると、ハイライトは16番。1オン可能なパー4は手前のグリーンエッジまで278yd、ピンまでは294ydのセッティングだった。

「行くか?」「行こう!」。キャディとの短いやり取りで迷いなく1Wを握れたのは、今季ドライビングディスタンスがツアー110位の296.3ydという飛距離に頼らないプレースタイルゆえ。「ありがたいことに、僕は330yd飛ばす選手じゃない。特別なことをせず、普通にドライバーを打てば良かったんだ」。手前2mにつけてイーグルを奪い、並み居る飛ばし屋たちに引導を渡した。

昨年のプロ転向から驚異的なスピードで実績を積み上げ、メジャー2戦目以内での優勝は1970年以降史上3人目の快挙となった。23歳6カ月3日での大会制覇は、第二次世界大戦後に限れば、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ジャック・ニクラスに次いで3番目に若い。「65」「64」をそろえた決勝ラウンドの129ストロークは、2018年タイガー・ウッズの130ストロークを上回る大会記録でもあった。

さらにカリフォルニア州ロサンゼルス出身のモリカワにとってなじみ深いTPCハーディングパークは、バイロン・ネルソンやゲーリー・プレーヤー、ウッズやマキロイといった偉大な王者を輩出する大会を開催してきたコースでもある。「とてもクールだね。ここでの優勝は特別なものになる」とうなずいた。

母方から中国人の血も入っている日系4世。日本語は話せないが、日本に行くと「家に帰ってきたような気分になるんだ」と笑う。「日本食は世界一おいしいし、僕もガールフレンドも大好き。話していたら、お腹が空いてきたよ。いつになるかわからないけど、安全になって、また日本に行けたらいいな」。世界ランキングは5位に浮上。メジャータイトルを引っ提げ、東京オリンピックで来日する可能性も十分にある。

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