2020年 ザ・メモリアルトーナメント

「ミスの幅が大きい」 初Vコース連戦の松山英樹はショット苦戦

2020/07/17 08:26
15番では深いラフを渡り歩いた(Andy Lyons/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 初日(16日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)

15人が出場している大会歴代覇者の1人としてプレーした松山英樹は悔しいスタートとなった。2バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「75」で3オーバー80位タイ。「ショットもパットも、うまくいかなかった」。2014年にツアー初優勝を飾った大会で、カットラインを見上げる展開に肩を落とした。

2ホール目の11番(パー5)で右ラフからピンに向かって下る難しいアプローチをきっちりとつけ、バーディを先行した。最初のつまずきは15番(パー5)。左右の深いラフを渡り歩く形となり、ピンサイドのバンカーからの5打目もオーバーしてダブルボギーをたたいた。

グリーンを外した18番と1番でもスコアを落とし、2番は3パット。3連続ボギーを喫した。

異例となる同一コースでの2連戦。前週は予選ラウンドを4位でターンしていたが、「グリーンが硬くなって(先週より)速くなってますけど、風との組み合わせでやっぱり難しかった。ミスの幅が大きいというか、しっくりこない感じ」と振り返る。

ダスティン・ジョンソンが「80」を打つなどトップランカーも苦しめた強風と硬いグリーン。松山もフェアウェイキープはパー3を除く14ホールで5ホールにとどまり、今季ツアー9位(72.22%)を記録しているパーオン率もこの日はフィールド119位タイの38.89%だった。

終盤は粘りも見せた。5番(パー5)はフェアウェイにキャリーした2打目がクリークに転がり落ちたが、ドロップ後の4打目をピンに絡めてパーセーブ。8番(パー3)もショートゲームで耐え、9番はフェアウェイを捉えた1Wショットから2打目を1.5mにつけるバーディで締めくくった。

「しっかり伸ばして終われたら」。短い言葉に思いを込め、巻き返しを期す2日目に視線を向けた。

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