2020年 ザ・メモリアルトーナメント

「勝者とはもちろん握手するよ」 ニクラスは社会的距離に理解も伝統もお好み

2020/07/15 12:35
表彰式でジャック・ニクラス(右)は優勝者と握手※写真は2019年「メモリアルトーナメント 」(Andy Lyons/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 事前(14日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)

大会ホストを務める80歳のジャック・ニクラスが14日、会見に出席。当初は観客の入場が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため無観客開催となったことに、「現時点ではファンがいないほうがいいと思う。ファンの一人が感染した場合、触れ合った人みんなが隔離されないといけない」と理解を示した。

それでも大会は5カ月ぶりにタイガー・ウッズがツアー復帰、2週前の勝者で今季ドライビングディスタンス323ydの飛ばし屋、ブライソン・デシャンボーが出場するなど話題に事欠かない。

ウッズについて「素晴らしいプレーヤー。ベストを尽くすと思う」といい、1972年9月から73年1月まで練習もせずに4カ月休息して73年「ビング・クロスビー・プロアマ」を制した自身に重ね合わせる。デシャンボーにも関心を寄せて「しっかりと体を回転させるスイングで、他の人とは少し違う。彼は正しいことをしているし、プレーをこの目で見てみたい」と話した。

ツアーは3カ月ぶりに再開した6月「チャールズ・シュワブチャレンジ」を前にガイドラインを作成。選手や関係者にラウンド前後の手洗いや消毒、ハイタッチや握手をしない、プレー中も社会的距離をとるようにといった注意を呼びかけている。

これまでの歴代覇者の多くが優勝した後にニクラスと握手したことが思い出と語っているが、今週のPCR検査で陰性だった米ツアー73勝の“帝王”は「私は彼らの手を握るよ。握手をしたくないなら、それは構わない。拳をぶつけたり、ひじをぶつけたりしよう。私も彼らと握手するのが好きだ。 それは素晴らしい伝統だと思う」と話した。

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