パーオン率ほぼ100% 松山英樹は悪天候中断も味方に優勝争いへ
◇米国男子◇ワークデイ・チャリティオープン 2日目(10日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7456yd(パー72)
上空に近づいた雷雲のせいでスタートが1時間15分遅延、そして開始3ホール目の途中でまた1時間16分の中断…。フラストレーションがたまりそうな悪天候も、きょうばかりは味方してくれた。再開直後の序盤12番(パー3)、松山英樹は6mのパットを沈めて最初のバーディ。「(中断前の)10、11番と(3mのチャンスを)外していた。あれが入ったことで、予選(落ち)を考えずにプレーできました」と上位に食らいついた。
4バーディ、ボギーなしの「68」で切り抜け通算9アンダー。暫定4位で終えたこの日は、時間が経つにつれて風が強くなった。「まあ、これくらいはまだ。もうちょっと強くなると、ホントに手に負えないコースになる。きょうはまだ打ちやすい風で良かった」。2014年に初勝利を挙げた会場での経験がものをいう。前半に3つスコアを伸ばし、後半アウトでのバーディは残り146ydをピンそば1mにつけた3番だけにとどまったが、厳しいコンディションでノーボギーにまとめた。
「あまり良くない」というショットでグリーンを確実にとらえ続け、パーオンを逃したのは第1打をカラーにこぼした後半8番(パー3)だけだった。ティショットもフェアウェイキープ率は全体4位の78.57%。「大崩れすることなく伸ばせたので良かった」という言葉は、安定感の賜物だ。
そうであれば、週末のさらなる活躍はグリーン上がポイントになりそう。ここまでのストローク・ゲインド・パッティングは第1ラウンドが「+1.830」、第2ラウンド「-0.226」(全選手のホールアウト前のため未確定)で「+1.604」の全体38位。「良いパッティングとそうでないパッティング(の差)がすごく極端というか。そこがなぜなのか、まだ自分でも分かっていない。底上げできれば、良いスコアで回れるのでは」
ホールアウトは午後8時過ぎとなり、短い夜を過ごす。幸い、上位進出でムービングデーは遅いスタート。修正に取り組む時間は確保できた。