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デシャンボー変貌で話題 MAT(Muscle Activation Techniques)とは?

米ツアー「ロケットモーゲージ・クラシック」で今季初優勝を飾ったブライソン・デシャンボーは、昨年10月から取り組んでいる肉体改造で、平均飛距離を昨シーズンの302.5yd(34位)から323.0yd(1位)へと大きく伸ばし、ツアー再開後は優勝1回を含む4戦連続トップ10入りの快進撃を続けている。

ゴルフ界に革命を巻き起こしつつあるデシャンボーが取り組むのは、トレーナーのグレッグ・ロスコフ氏が主宰するMAT(Muscle Activation Techniques/マッスル・アクティベーション・テクニック)というプログラム。いったいどんなものなのだろうか?

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2年前からロスコフ氏の元でトレーニングを始めたデシャンボーだが、当時は腹筋が弱く、毎朝、その負担を補っていた背筋に痛みを抱えて起きていたという。“ロスコフ理論”では、筋肉は統合されたシステムで、筋肉バランスが悪ければ痛みや固さとなって現れてくる。

米Golf.comの取材に対し、ロスコフ氏は「もし、よく整備された車を巧みに運転すれば、すべてが効果的に機能する。しかし、調整がズレていたりエンジンが不調ならば、車はすぐにおかしくなる」とたとえている。

人の身体は本能的に自分自身を保護するようにできていて、たとえば氷上を歩く時に無意識に筋肉がこわばるように、怪我やバランスを欠いた筋肉があると、それと反対側の筋肉は固くなり、可動範囲を狭めることで安定を保とうと働いている。デシャンボーの場合、左側の腹筋が弱く、それが右側の腹筋に負担を掛け、背中の痛みにつながっていたという。

「もっとも弱い箇所のレベル以上には強くなれない」とロスコフ氏はいう。身体全体の中でボトルネックとなっている箇所を見つけて強化することで、効率的にパフォーマンスを改善できる。いまでは「毎朝、身体のどこにも違和感なく起きることができている」とデシャンボーは語っている。

さらにロスコフ氏は、ゴルファーに共通した特徴として腹斜筋が弱いことを指摘する。腹斜筋は胴体や腰を回転させる力を生み出す箇所で、ここを鍛えることでよりパワフルなスイングが可能となる。

昨年10月からの8カ月間、デシャンボーは腹斜筋を含む体幹トレーニングに注力して回転や屈曲、伸縮に対する強度を増し、さらに個別の細かい筋肉を鍛えることでシステム全体のボトルネックを解消し、出力アップにつなげている。「いまはかつてないほど健康的で、強くなっている」とデシャンボーも自信満々だ。

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2020年 ロケットモーゲージ・クラシック



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