タイガーの、タイガーによる、タイガーのため(?)の「AT&Tナショナル」
2007/07/03 20:22
いよいよ始まるタイガー・ウッズ初主催の「AT&Tナショナル」。ジャック・ニクラウス、バイロン・ネルソン、アーノルド・パーマーら名選手のみに与えられた名誉ある「大会主催者」の冠をタイガーも得ることになる。新たな「時代」の幕開けとも言える。
昨年まで21年間PGAのスケジュールに入っていた「ジ・インターナショナル」が今年に入りスポンサーが集まらないことを理由に急遽なくなった。7月の第 1週にぽっかりと穴が空いてしまい、困ったPGAツアーはタイガーに呼びかけ、タイガーが一役買って出る形となった。独立記念日(7月4日)の週にアメリカの首都近郊でアメリカ(いや、世界)を代表するアスリートが主催する大会…お祭り好きのアメリカ人には余計に話題となることだろう。
タイガー「らしさ」の脚色もつけられている。
・大会前のプロアマは「アール・ウッズ記念プロアマ」と命名されている。昨年亡くなったタイガーの父、アール氏は元米軍隊員。兵役に対する「感謝」の気持ちを兼ねて、タイガーは米軍大佐と共にラウンドする。
・首都での開催とあって、ブッシュ元大統領が水曜日の「始球式」に登場する予定。
・軍関係者とその家族を対象に、ジェリー・ケリー、ジェイソン・ゴアら数名のプロがレッスン会を実施。また、現役の隊員には大会期間中30,000枚(5,000枚/日)の無料観戦券を配布。
など
タイガーの、タイガーによる大会は果たして主催者自身の優勝で「タイガーのための」大会になるのか…。