米男子ツアー再開で世界ランキングも再稼働へ
2020/06/04 09:55
男子ゴルフの世界ランキングを統括する団体は3日、凍結中のランキングを6月14日付けで再稼働させることを発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で各ツアーがシーズン中断を強いられ、3月中旬から更新を見送っていた。
次週11日開幕の米国男子ツアー「チャールズ・シュワブチャレンジ」(テキサス州コロニアルCC)、同週の下部コーンフェリーツアー「コーンフェリーチャレンジ」(フロリダ州TPCソーグラス・ダイズバレー)」でのシーズン再開を受けたもの。
ランキング対象となる他のツアーは7月下旬再開の欧州ツアー、見通しの立っていない日本ツアーを含め20以上が存在する。ランキングは各大会の順位に応じて付与されたポイントの合算を出場試合数で割った平均ポイントで算出される。米ツアーに出場しない選手はポイント獲得の機会がない状態が続くが、同団体の理事会は声明で「ランキングで使用される平均化の仕組みは、選手の良い成績、悪い成績も反映することから、結果的に影響を少なくする」と説明した。
ただし、理事会のチェアマン、ピーター・ドーソン氏は「世界ランキングシステムの救済措置として、凍結中の順位を引き続き認めることで、選手たちを国際的に保護する。理事会はこの困難な状況における進展を引き続き注視したい」と今後の状況によって柔軟に対応することも示唆。ランキングの上位者に出場資格を与えるメジャー大会などについては、凍結前の3月11日付のランクを使用するケースもある。