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マキロイペアがファウラーペアに大逆転勝利 寄付総額は6億円に迫る

ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ダスティン・ジョンソンリッキー・ファウラーマシュー・ウルフの4選手による18ホールのスキンズマッチ「テーラーメイド・ドライビングリリーフ」が17日にフロリダ州ジュノビーチのセミノールGCで開催された。

新型コロナウイルスの感染拡大防止チャリティとして、マキロイとジョンソン、ファウラーとウルフがチームを組み、フォアボール(それぞれのボールでプレーして良い方のスコアを採用)形式で対戦。

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両チーム50万ドルからスタートし、1番から6番は5万ドル、7番から16番は10万ドル、17番は20万ドル、18番には50万ドルと各ホールに賞金を設定。チーム同士のスコアが並んだ場合は次のホールに賞金が持ち越されるルールだった。

無観客での開催。バンカーレーキは撤去され、ピンに触れていいのはルールオフィシャルのみ。ハイタッチは禁止と感染症対策が徹底された。キャディはつかず、世界トップクラスの4人が自らバッグを担いでプレーした。

3番(パー5)でジョンソンがバーディを奪って先手を取り、序盤はマキロイとジョンソンのペアが優勢。9番(パー5)でそろってバーティとしたファウラーとウルフのオクラホマ州立大出身ペアが逆転。11、12番でもファウラーが立て続けにバーディを奪った。

持ち越し分も含めて110万ドルがかかった18番は4人ともバーディを奪えず、17番(パー3)を使ったプレーオフに突入。125ydのニアピン勝負で最後に打ったマキロイが最も内側につけ、大逆転を決めた。

マキロイとジョンソンのペアが獲得した185万ドルは米看護師基金、ファウラーとウルフのぺアが獲得した115万ドルは米疾病予防管理センター(CDC)基金に寄付される。

この各ホールの賞金に加え、ファーマーズ・インシュランスがスポンサーとなってバーディごとに2万5000ドルなどボーナスが設定。マキロイ&ジョンソンのペアが22万5000ドル、ファウラーとウルフのペアが40万5000ドルとなり、こちらはワールドセントラルキッチンを通じて医療従事者と飲食店従業員の支援に充てられる。ライブ配信の視聴者によるオンラインの寄付を含め550万ドルを超える額が各種団体に寄付される。

中継局NBCのマイク・トリコはミシガン州の自宅から“リモート実況”を行い、ドナルド・トランプ米大統領や世界ランキング2位のジョン・ラーム(スペイン)も中継に電話出演。トランプ氏は「(PGAツアーが中断して)過去の試合のハイライト映像ばかり見ていたから、誰が勝つかわからないゴルフはいいね。素晴らしいチャリティに感謝したい」と語った。

マキロイは「最後は120ydくらいだけどタフなショットだった。本当に楽しかったよ。多くの人のサポートのおかげでこのイベントを開催することができた。より多くのお金を医療従事者に届けられたら」と充実感をにじませ、ファウラーも「僕たちにとって仲間とゴルフができることがボーナスみたいなもの。最後に負けてしまったけど、本当に楽しかった」と笑顔で話した。

この日プレーした4人とも、PGAツアーの再開初戦となる6月11日開幕の「チャールズ・シュワブチャレンジ」(テキサス州コロニアルCC)出場を予定しているという。

編注:初期配信記事の本文で「視聴者によるオンラインの寄付も550万ドルを超えた」とあるのは「視聴者によるオンラインの寄付を含め550万ドルを超える額」でした。見出しも「寄付総額は9億6000万円超え」を「寄付総額は6億円に迫る」に差し替えました。

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