ノルウェー勢初Vホブラン 松山らと同じ22歳での初タイトルから表舞台へ

◇米国男子◇プエルトリコオープン 最終日（23日）◇ココビーチゴルフ&CC（プエルトリコ）◇7506yd（パー72）

単独首位で出た最終日に追い上げを許したツアールーキーのビクトル・ホブラン（ノルウェー）。外せばプレーオフの可能性もあった最終18番（パー5）で10m弱のバーディパットを“壁ドン”で決めて雄叫びを上げた。恐いもの知らずの22歳が、母国ノルウェーにPGAツアー初優勝をもたらした。

オスロ出身。リッキー・ファウラーらを輩出した米オクラホマ州立大時代の2018年に「全米アマチュア選手権」で優勝。こちらもノルウェー人として初の快挙だった。19年に「マスターズ」（32位）、「全米オープン」（12位）でともにローアマを獲得し、「世界アマ1位」の看板を引っさげてプロ転向。ツアー17試合目で待望の初勝利となった。ツアールーキーの優勝は今シーズン初めてだった。

PGAツアーによると、22歳での米ツアー優勝者は過去5人。19歳でツアー初勝利を挙げ、21歳でメジャー2勝しているジョーダン・スピースは22歳で3勝している。いずれもツアー初勝利が22歳だったのが、松山英樹（14年「ザ・メモリアルトーナメント」）、ジャスティン・トーマス（15年「CIMBクラシック」）、ジョン・ラーム（17年「ファーマーズインシュランスオープン」）、コリン・モリカワ（19年「バラクーダ選手権」）だ。

「全米アマ」を制して、23歳前に米ツアー初勝利を挙げたのは、デビッド・ゴセット、フィル・ミケルソン、タイガー・ウッズに続く4人目。

「WGCメキシコ選手権」の裏開催だった大会を制して、出場資格を広げて表舞台へ。同じ大学の後輩にあたり、プロ転向3戦目となった昨年7月「3Mオープン」を20歳で勝ったマシュー・ウルフらとともに、新世代をけん引する存在となるか、今後の活躍が注目される。