2020年 WGCメキシコ選手権

松山英樹は2戦連続トップ10 パッティングへの“気づき”

2020/02/24 10:48
松山英樹は17番で16mのバーディパットを沈めてガッツポーズ

◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 最終日(23日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7355yd(パー71)

松山英樹は9アンダーの9位タイから6バーディ、2ボギーの「67」。通算13アンダーで3シーズンぶりの優勝を5打差で逃して6位タイで終えた。サンデーバックナインで盛り返し、2試合連続のトップ10入り。ショットへの収穫とパッティングへの課題を明確にして、フロリダシリーズに入る。

6打差を追う立場としては、痛い開始3ホールだったといっていい。1オン可能な1番、2番ではバンカー、花道からのアプローチを寄せきれず、パー止まり。続く3番(パー3)で、ティショットをグリーン左のラフにこぼしてボギーを先行させた。「64」をマークした2日目は3連続バーディだったところを1オーバー。上位の背中が一気に小さくなった。

「『なにやってんだろう』と、ふがいないスタート。4番で良いバーディが取れて、このまま行けたらと思っていたけれどチグハグな展開でした」

後半インでは10番で395dyを記録するなど1Wでビッグドライブを続けて4つスコアを伸ばしたが、“奇跡”を狙ったホールでボギーをたたいた。15番(パー5)、左ラフから残り210ydの第2打を左の林に曲げた。「イーグルを取っていれば…。7Iと6Iで迷って、大きい番手(6I)でコントロールしようと思った。ああいうところがまだスイングが完成されていないところ」と悔やんだ。

ショートパットを決めきれないシーンが相次いだ4日間。松山は「“普通の人”くらい入れば勝てるチャンスが増える」とこぼした。

一方で気づいたこともある。名物ホールの終盤17番(パー3)、16mの上って下るフックラインを見事に沈めてバーディを奪い、スタンドから大歓声を浴びた。「8番(8mのパーパットを決めた)、17番も良いイメージで打てたら入るんだなと。その回数が極端に僕は少ないと思う。入るイメージを持ち続けないといけないと思いました」

2週後の「アーノルド・パーマー招待」(ベイヒルクラブ&ロッジ)で再始動し、「ザ・プレーヤーズ選手権」(TPCソーグラス)との2連戦に臨む。「ショットがここまで戻ってくれるとうれしい」と地元フロリダでのビッグトーナメントが待ち遠しい。あす24日からのオープンウィークの過ごし方をキーポイントに挙げた。「オフにいろんなこと(新しいこと)をいつもやってしまう。パッティングも、今やっていることを続けていればいい方向に行くかなと。余計なことをしないように」。ここ2週で得た感触を信じたい。(メキシコ・メキシコシティ/桂川洋一)

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