2020年 WGCメキシコ選手権

415ydを1オン マキロイは“WGCスラム”へ4打差

2020/02/23 10:28
マキロイはトーマス、松山を飛距離で圧倒した

◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 3日目(22日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7355yd(パー71)

ロリー・マキロイ(北アイルランド)がスーパーショットで優勝争いに残った。後半12番、415ydのパー4で1Wを振り切り、1オンに成功して2パットバーディ。標高2250mの高地で、長いクラブは飛距離が18%近く伸びるとは言え、圧巻の飛距離を見せつけた。

PGAツアーの1Wショットのボール初速の平均は時速168マイル(75.1m/s)。LPGAツアーで時速140マイル(62.58m/s)というのが、弾道計測器「トラックマン」のデータだ。テレビ中継で表示された、このショットのマキロイの初速はなんと時速181マイル(80.91m/s)だった。ジャスティン・トーマス松山英樹と回ったムービングデーは終盤に停滞したが「68」。通算11アンダーで4位タイ、首位のトーマスを4打差で追う。

マキロイは前週の「ジェネシス招待」で35インチのパターを使っていたが、今週から愛用する34インチに戻した。パッティングの微調整も完了。「我慢すれば報われるはず」と、昨年11月の「WGC HSBCチャンピオンズ」に次ぐシーズン2勝目を狙う。

WGCはタイガー・ウッズが通算18勝を挙げているが、現行の4つのWGCタイトルをすべて制覇したのはダスティン・ジョンソンだけ(通算6勝)。マキロイは今大会以外の3つを保持しおり、優勝すれば2人目の“WGCスラム”達成となる。(メキシコ・メキシコシティ/桂川洋一)

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