2020年 ファーマーズインシュランスオープン

“飛ばし屋”マキロイとの飛距離差はわずか 松山英樹「嬉しかった」

2020/01/26 10:47
1Wショットの安定性に手応えを感じた松山英樹

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 3日目(25日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd、パー72)

「優勝するには、最低な結果になりましたね」と、松山英樹は吐き出すように口にした。ムービングデーの3日目は、3バーディ、5ボギーの2オーバー「74」。通算2アンダーへとスコアを落とし、首位のジョン・ラーム(スペイン)とは10打差50位へと後退した。

前組にはタイガー・ウッズ、同組はロリー・マキロイ(北アイルランド)とトニー・フィナウというペアリング。大ギャラリーに囲まれながらのラウンドは、「全体的に良いのと悪いのが入り混じって、流れをつかめなかった結果がオーバーパーになった感じ」と振り返った。

早朝は霧でスタートが2時間遅れた。冷気が残る中でスタートすると、3番(パー3)で3パットのボギーが先行。続く4番は1Wショットを左のハザードに打ち込んで、最後は4mを沈めるナイスボギー。6番(パー5)で1m、8番(パー3)は7.5mを沈めて2つのバーディを取り返したが、11番(パー3)、12番とショートゲームのミスが出て、再び中盤で連続ボギー。「流れを持ってこようとしたけど、そこら辺で手放したかな」と悔しがった。

マキロイ、フィナウとの同組対決だったが、飛距離で勝つ場面もあった松山英樹

それでも、昨年の平均飛距離2位のマキロイ(313.5yd)と、9位(309.5yd)のフィナウを向こうに回して、松山が最長飛距離を叩き出したホールも複数あった。「ロリーと距離があまり変わらなかったのは、すごく嬉しかった」とうなずいた。「でも、安定性とかスイングの完成度では、ぜんぜんいまの自分では敵わない」。

この日はまたアイアンショットが乱れたが、その一方で「ドライバーが安定しているのは、なにか良いものが見つかっていると思う」と、“兆し”も見え始めている。「(アイアンは)いろいろ考えすぎている部分もあるので、もうちょっとシンプルに考えたい」と、余計な雑念を振り払い、覚醒を目指していく。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

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