2020年 ファーマーズインシュランスオープン

屈指の安定感 マキロイが意識する2つのスタッツ

2020/01/23 12:44
グリーン周りとパッティング。ロリー・マキロイの戦略はシンプルだ

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前(22日)◇トーリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

昨シーズンのフェデックスカップ覇者ロリー・マキロイ(北アイルランド)が、自身の2020年初戦を迎える。地元でクリスマスと正月を過ごした30歳は、直近の出場10試合で優勝2回を含むトップ10入り7回と、抜群の安定感を誇っている。

世界ランク1位(現在は2位)への返り咲きも目前だが、マキロイが常に指標としているのが、ゲーム改善や技術向上につながる具体的数値だ。それらが達成できれば結果がついてくる、という考えだという。

なかでも「グリーン周り」と「パッティング」のスタッツ(統計)向上が、ここ数年でもっとも誇れることだと胸を張る。「この2つのスタッツが、安定したプレーに役立っている。勢いを切らさないために鍵となるパーセーブをしたり、必要なときに2mのパットを沈めたり。こういう小さなことを積み重ねて、72を70にする。毎試合のこのわずかな差が、大きな違いを生むんだ」と説明した。

四半期(4、5試合)に一度、自身のスタッツを集めたレポートをじっくりと分析し、改善点を探すという。「毎週だと、例外的な数字も入ってくるから、これくらいの期間で見たほうがいい。4、5試合まとめて見れば、変なデータも均等になるからね」。

かつては、アイアンショットの距離別スタッツを分析することが大きな改善につながったが、「去年、100yd以上はかなりよかった」と、いまその部分に不満は見当たらない。「50ydから100ydをより良くできればいいけど、あまりその距離は残さないから…」。いずれにせよ、自身のゴルフをきっちりと把握して、弱点を消してくことが安定感の秘訣だという。

「いつもドライバーショットは調子がいいし、アイアンもよく打てている。グリーン周りとパッティングを去年と同じくらいのレベルでできれば、今シーズンもかなり自信を持って臨めるよ」と、迷いなく言い切った。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)

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