2020年 ソニーオープンinハワイ

成長と課題 星野陸也は米ツアー挑戦の思いを新たに

2020/01/13 17:38
星野陸也は最終日を小平智と同組で回った

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 最終日(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

2年連続2度目の出場となった星野陸也は45位フィニッシュで前年67位を上回ったが、悔しさばかり募った。「ビッグスコアを狙ったけど、うまくいかなかった。ムズかったっすね」と素直に受け止めた。

小平智を含めた3サムのラウンドは、打つ前の判断に神経をとがらせた。「日本ツアーだったら中止になっているんじゃないかというレベル」と振り返った予選ラウンドほどの強風は吹かなかったが、「(全体的に)あまり強くなかったけど、いきなり突風が吹いたりする。横風に対して、軽い横風なら(フォローに近ければフォロー、アゲンストに近ければアゲンストで)読めるけど、強い横風だと読みにくかった」と言った。

雨にも苦戦。ボールを捕まえにくくなる状況下、得意とする低弾道ショットの難度は高まる。さらに、「(カジュアルウォーターとして)処置はできないけど、下がぬかるんでいる。フォローでラフからなら、普通はフライヤーすると思って、ひと番手かふた番手は落とすのに、逆に番手を変えないで打った方がよかったり…」。これでもかと対応力を試される中、上がり2連続バーディを奪うなど「68」とアンダーパーはマークした。

「疲れました~」と話す表情は、どこか楽しそうだ。「予選ラウンドはあんなに風が強かったのに、上位は伸ばしていて、カットラインも全然落ちてこなかった。すごいな、と。PGAツアーのレベルの高さを、あらためて実感した。去年できなかったアプローチは対応できた部分もあったけど、新たな課題も見つかった。帰って練習して、負けないように頑張りたい」。近い将来の米ツアー参戦を目指す23歳にとって、この舞台は刺激にあふれている。

ハワイから日本を経由し、16日(木)から始まる「SMBCシンガポールオープン」に出場する強行軍。一年前はコンディションを崩して予選落ちを喫した苦い記憶がある。今回も同じルートで開幕前日の15日にシンガポール入りすることとなるが、「ことしは頑張ります!」。2016年「リオデジャネイロ五輪」の金銀銅メダリストも顔をそろえる一戦に、燃えないはずがない。(ハワイ州ホノルル/亀山泰宏)

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