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2019年 プレジデンツカップ
期間:12/12〜12/15 ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)

21年前のリベンジ 2つの重圧に勝ったタイガー・ウッズの涙

◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇プレジデンツカップ 最終目(15日)◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)

勝負は全30マッチのうち、29マッチ目の17番で決した。タイガー・ウッズの目に涙が浮かんでいた。「勝ったときは、だいだい泣いてるからね(自分を除く)11人の選手を信じていた。僕たちは、それをやってのけた。このチームの主将でいられたこと、選手でいられたことは光栄だ」。プレジデンツカップ史上最も若い43歳のキャプテンはチームを誇った。

ホームの世界選抜に2ptのリードを許して最終日を迎えた。米国選抜が1998年に唯一敗れた地でチームは苦しんでいた。これは21年前の続きだ―。自ら先鋒を担ったが、変わらぬ劣勢を覚悟した瞬間があった。意図せず目に入ってしまったリーダーボードで、すぐ後ろを回るトニー・フィナウ松山英樹に3ダウンを喫していた。「もう二度と見ないぞ」。眼前の敵に集中力を高めた。黒星のなかったアブラム・アンセル(メキシコ)を3アンド2(2ホールを残して3アップ)で撃破し、今大会3戦全勝。大会最多記録を更新する27勝目で逆転劇の扉を開いた。

「キャプテンとしてチームをひとつにすること。選手として勝つこと。両立は大変だった」と振り返ったが、5回目の出場となるマット・クーチャーはウッズが主将にいることの意義を証言する。「世界で最も偉大なプレーヤーが僕たちチームのキャプテンであり、選手なんだ。チームの部屋には世界屈指の選手であふれているけど、タイガーが口を開けばみんなが耳を傾ける。僕たちは、壁にこの勝利の写真を飾って言うだろう。『世界で最も偉大なプレーヤー、タイガー・ウッズのために、彼とともに戦ったんだ』と」。存在そのものがチームを結束させていた。

次回2021年大会、さらに2022年の欧州選抜との対抗戦「ライダーカップ」の指揮について問われると「未来のことは話し合うつもりだが、それは今じゃない。ただ、この瞬間に浸りたい」と明言を避けた。会見を終え、カップを手にしたウッズは子供のように駆けていった。チームメートそれぞれの家族が待つ選手用ラウンジに、満面の笑みで飛び込んだ。(オーストラリア・メルボルン/亀山泰宏)

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