2019年最後の米ツアーは11位 松山英樹の次戦は宮崎
◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 最終日(3日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7264yd(パー72)
松山英樹は2019年の米ツアー最後の出場試合を11位タイで終えた。初日3オーバー70位タイの出遅れから「67」、「68」、「67」と好スコアを並べた。最終ラウンドもバックナインで5バーディ(トータル7バーディ、1ダブルボギー)を奪取。次戦は日本ツアー「ダンロップフェニックス」(21日開幕、宮崎・フェニックスカントリークラブ)となりそうだ。
2バーディを奪って迎えた8番、大トラブルに見舞われた。左ドッグレッグのパー5は「嫌いなホールのひとつ」。振り切った1Wから放たれたボールは右のやぶに消えた。3打目でなんとか横のフェアウェイに脱出し、5オン2パットのダブルボギー。「流れを切ってしまった」と悔やんだが、「ああいうミスが4日間で1回しか出なかったのはすごく大きい。そこは本当にプラス」と8番のティショットのミスは引きずらない。見せ場は終盤に待っていた。
13番で3mを沈めたのをきっかけに一気に4連続バーディを決めた。15番ではチップインバーディで沸かせ、最終18番(パー5)は残り230yd、池越えの2打目をきっちりのせて2パットのバーディフィニッシュ。韓国、日本、中国とアジア3連戦目の初日は腰回りのコンディション不良に苦しんだが、「体調が良くなったのがすごく大きいと思いますし、改めて体調の管理が大事だなと思いました」とうなずいた。
2019-20年シーズンは進行中だが、松山にとっては今大会が年内最後の米ツアー出場試合だった。「2年くらいうまくいかないショットが続いていたけど、ここにきてだいぶドライバーが安定してきた。3試合くらい続いているので、すごく良かった」と復調の兆しを感じている。
とはいえ、長期のオフに入れないのがインターナショナルプレーヤーの宿命。2週後の国内ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」は「出ようと思っていたんですけど、今回腰が痛くなったのでやめようと思う」と回避する意向を示した。「ダンロップフェニックス」を経て、12月に世界選抜の一員として「プレジデンツカップ」(オーストラリア・ロイヤルメルボルンGC)に出場する。
「まあ、毎年のことなので。一年やっていれば痛いところはどこかに出てくると思うけど、ちゃんとプレーできている。ひどくならないように休憩が必要。トレーニングも必要だと思うのでやっていけたら」。12月までタフに戦い抜く。(中国・上海/桂川洋一)