松山英樹は無観客試合に「寂しい気持ちも」
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 3日目(26日)◇アコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブ◇7041yd(パー70)
初日に続き、ともにマスターズ覇者のアダム・スコット(オーストラリア)とジョーダン・スピースとのラウンドとなった松山英樹は、首位と1打差の3位から出て1イーグル2バーディ、1ボギーの「67」でプレー。通算8アンダーの3位で第2ラウンドを終えた。
前日の大雨の影響で、スタートホールの10番(パー4)は、フェアウェイまで池から水があふれだし、ティイングエリアをレディスティの前方付近に変更した。「昨日いろいろ情報は得てはいたんですけど、きょうの朝着いたときに、ああいう状況だとは思っていなかったのでさすがにびっくりしました」
「小学生の時以来(の短い距離)」という実測147ydのパー4で「普通のパー3、パー4のセカンドだと思って打てば何も変わらない」と、9Iで振り抜いたティショットはピン左5mに着弾した。「スタートからいいパットが入ってくれた」とスライスラインを流し込みイーグルとした。
この日の最高気温は25度。14番(パー5)のティエリアでベストを脱いでギアを上げた。フェアウェイからの2打目をグリーン左手前のバンカーまで運び、3打目を1mにピタリとつけバーディとした。18番(パー5)では3Wでのティショットを大きく左へ曲げて隣の9番ホールへ。2打目も木に当ててピンチとなったが、3打目を低いドローボールで木の間を通す、技ありのショットでグリーン手前まで運んでパーセーブした。後半に入り、4番で3打目を奥のラフにこぼして4オン1パットのボギーとしたが、8番で2打目をピンの左1mにつけて取り返し、一日を終えた。
ギャラリーの安全を優先して無観客試合となった第2ラウンド。初日とは打って変わって拍手も歓声もない状況でのプレーに、「回っている相手がすごいだけで、プライベートのラウンドみたいで、違和感はありました。寂しい気持ちもありましたけど、仕方のないことかなと思います」と納得した。その中でも「コースコンディションは最高の状態をキープしているなと思います」と早朝から懸命にコースの復旧に努めた管理スタッフに敬意を表す。
あすの第3ラウンドは大勢のギャラリーが詰めかけることが予想される。「きょう悪くて、あした微妙な位置からスタートするよりは、頑張っていい位置で終えられてよかったと思います。いいプレーをすることが皆さんの元気につながると思いますので、そういうプレーが見せられればと思います」と意気込んだ。(千葉県印西市/柴田雄平)